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ボクシングの事書いてます

徳山昌守

 
               
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 今回は、いまさらながらボクサー徳山昌守の紹介を。
 本名 洪 昌守(ホン・チャンス)
 元WBC スーパーフライ級チャンピオン
 戦績 36戦 32勝 (8KO)3敗 1分
 朝鮮高級学校出身の在日3世。
 幼いころから父に空手を教えられていたが高校ではボクシングを始める。
 高校を卒業した後、一年してから大阪でボクシングをするために東京から来
阪。
 東京にはいくらでも良いジムがあるのにわざわざ、親元を離れて東京から大
阪に来るというのがえらいよな、これは親に甘えたくないという独立心がある
からやろうな~
 オイラは実家から出ようとせずにヌクヌクとボクシングしてた甘ちゃんやか
らな~(というか親に寄生してた)
 徳山はグリーンツダジムでデビュー。
 オイラがメキシコに行ってる間に入門したらしく、帰国してジムに行ったら
本田と徳山というアマ出身のボクサーが二人も入っててちょっと驚いた。
 ツダジムはアマエリートや会長がコレと見込んだ選手はエリート街道に乗る
のがパターンやったんやけど、本田が新人王に出ずにエリート街道に乗ってる
のに徳山はなぜか新人王に。
 オイラ、ボクサーの才能を見抜く能力は正直言うてまったくないのだがそん
なオイラでも良いボクサーだとわかるのが徳山やったんやよな。
 徳山がエリート街道から外されたのはお酒飲んで練習もまじめにしなかった
からみたいやな。(あくまでも昔の話ですが)
 津田会長はそういうの嫌うからなぁ…
 徳山が新人王に出てる時にオイラはやる気をなくしてジムに行かなくなり、
急に組まれた試合にも負けて一時引退する。
 だから徳山とに接点はそれほどなかった。
 ジムにはちょこちょこ顔を出してたし試合会場にも行ってたが徳山との接点
は一度試合のセコンドについたぐらいの接点ぐたいちゃうかな?
 徳山はお酒飲むとからむという噂(噂です!)もあって避けてた?(笑)
 いつの間にか徳山は全日本新人王となり、これまたいつの間にか金沢ジムへ
移籍。
 オイラ金沢ジムって石川県の金沢にあると思ってた。
 なんでそんなに田舎にとか思ってたんやよな~
 そうこうしてるうちにオイラはカンバックすることを決意、ツダジムに戻っ
た。
 まぁもう日本でやるつもりはなくタイでやることは決めてたけどまずは身
体作り。
 バンバン練習してツダジムのチーフトレーナー 監督、事竹本吾一トレーナーにもスパーの許可も出るようになってた頃…
 金沢ジムからの出稽古で徳山がツダジムにスパーリングをしに来たのだっ
た。
 監督は徳山をものすごく可愛がってたけど今は違うジムの選手、成長も見た
かったんやろうツダジムでは数少ないガチャガチャファイターのオイラと徳山
をスパーさせ手成長を見ようとしたんちゃうかな?
 オイラは後輩たちからいつも
 「徳山は全然パンチあたらん」とか「めちゃくちゃやりにくい」とか聞いて
いたのでこれはもう本気のガチャガチャで突っ込んでいくしかパンチをあてる
ことはできんやろうと思った。
 当時は別に何の意識もしてなかったけど徳山のボクシングですごいのはやっ
ぱり距離感。
 あれは天性のものやろうな。
 まぁ俺は相手との距離をつぶすガムシャラファイターやったんで対照的や
な。
 ゴングが鳴って強引に攻め込んで距離を詰めて本当にガチャガチャに行った
 徳山とオイラは一緒に練習したこともほとんどなければ多分オイラのスパ
ーリングも見たことないやろうし、オイラがこんな荒くれボクシングをすると
は思ってなかったんでキレてた(笑)
 徳山はオイラが喧嘩腰で来てると思ったんやろうな~
 逆襲で頭突きを入れてきた(笑)
 まぁまともにもらわなかったから良かったけど。
 でも、オイラは徳山が嫌いで無茶したわけではなく敬意を表して本気で行っ
たのだ。(本気出して喧嘩腰と思われるボクシングスタイルもどうかと思う
が)
 だから怒らせたというだけでもオイラにとっては満足で全然ムカつかなかっ
たからスパーが終わった後、笑いながら
 「お前、頭突きいれたやろ~」
 って言うたら向こうも笑いながら
 「いやぁ~、河合さんむちゃくちゃするから」
 って言うて笑ってた、内心怒ってたのかもしれんけど…
 でもそれで仲悪くなったとか別にないから怒ってないんやろうな。
 この話、○徳に行ったときにしたら向こうは完全に忘れてたけど(笑)
 オイラがタイから帰ってきてチョットして徳山は東洋チャンピオンになっ
た。
 でも東洋チャンピオンになるまでは結構苦労してる。
 全日本新人王を取った後、メルチョー佐々木に判定負け、この試合はまだ
早かったなと思うのだが、当時は判定まで行くだけでもすごいなって思った。
 6回戦しかしてなかったのに8回戦飛ばしていきなり10回戦やったしな。
 再起戦を挟んで日本チャンプ、フィリピン人のスズキ・カバトに挑戦、
 2回挑戦して一度目はドロー、2度目は負傷判定負と挫折も味わってる。
 しかしツダジムの先輩でもある井岡弘樹氏との対戦で5ラウンドTKO勝ち
しブレイク!
 ポーン・シンモロコットとの決定戦で東洋のベルトを獲得。
 このタイトルは2度防衛。
 そして、WBCスーパーフライ級王者、曺 仁柱(チョー・インジュウ)に
挑戦が決まる。
 この曺 仁柱は元WBAライト・フライ級王者でツダジムの同僚である山口
圭司も挑戦してるが良いところなく敗れてるのだ。
 その試合は東京まで見に行ってたので、曺 仁柱の強さばっかりが印象に残
ったんで徳山もやばいと思った。
 オイラはだいたい基本ネガティブな男なんで自分が応援してる選手は負けそ
うな気ばっかりするんやよな。
 しかし、この試合は本当に完勝やった!
 本当に興奮した試合やったなぁ~
 ここから、徳山の防衛ロードが始まるのだ。
 初防衛の名護明彦戦、これはちょっとしたポカがあったけどそれ以外は完勝
でしたな。(ダウンさせらた)
 放送席で記憶がよみがえるというおもろいエピソードも残した(笑)
 2度目の防衛は韓国まで乗り込んで曺 仁柱との再戦。
 これは完膚なきまでに叩きのめしての完勝!
 日本のジム所属の選手の海外防衛は渡辺二郎、ユーリ・アルバチャコフ、そ
して徳山で3人目だった。
 4度目は、川島郭志からタイトルを奪ったジェリー・ペニャロサ
 ペニャロサは本当に強くなかなかの接戦やったけど何とか防衛に成功。
 
 4度目はワタナベジムの柳光和博、これを9ラウンドTKOで切って落と
し、5度目の防衛はメキシコのエリック・ロペス。
 初の中南米人だったが6ラウンド終了TKOで防衛。
 6度目はまたしても強敵ジェリー・ペニャロサ
 今回もきわどい判定を制し、防衛記録を伸ばす。
 そして、7度目は運命のライバル大橋ジムの川嶋勝重
 この試合は、オイラは徳山の完勝と思ったが川嶋は納得行ってない様子…
 納得いってない川嶋に納得いかないオイラだった…
 8度目はロシアのディミトリー・キリロフ。
 このテクニシャンをそれを上回るスキルで圧倒し防衛記録を8に伸ばす。
 この次が問題の試合…
 川嶋勝重との再戦である。
 今となっては徳山は負けたのだから試合を行う価値が川嶋に有ったというこ
とになるのだが、当時オイラなんで完勝した相手とこんなに早く再戦せなアカ
ンねんと思ったもんである。
 外野のオイラが思うんやから本人はもっと納得してなかったんちゃうかな?
 後付になるが入場の時の徳山がやたら足踏みを何度もしてて下半身に力が
入ってないような気がした。 
 
 まぁその時は世界チャンピオンになってもやっぱりこういう時は同じなん
やなぁ~と試合前の緊張感を思い出したりしてたんやよな。
 そして、試合はアッと驚く1ラウンドKO負け…
 本当に悔しかったわ。
 引退か復帰か迷ったみたいやけど復帰して川嶋に挑戦!
 正直、オイラ川嶋は徳山のポカのおかげでチャンピオンになれたと思ってた
から実力は評価してなかった。
 それは多分に、感情的なものがそうさせてたんやろうな。
 川嶋は2回防衛してその一回はホセ・ナバーロという実力者やし、徳山にタ
イトル奪い返されてからもクリスチャン・ミハレス、アレクサンドル・ムニョ
スといった実力者と堂々渡り合ってるんやからな~
 川嶋とのラバーマッチを判定で制した徳山やったけどこの試合のダウンは絶
対にスリップ!
 同じ場所でツルツル滑ってるのにそれがわからんレフェリーが腹立ったわ。
 川嶋から奪い返したベルトをホセ・ナバーロ相手に判定防衛。
 川嶋との試合の判定に納得できなかったナバーロも徳山相手には完敗を
認めるしかなったようである。
 この後、二階級制覇をかけて当時WBCバンタム級王者んだった長谷川穂積
に挑戦状を出すが無視されて夢のカードは流れるのであった…
 これは長谷川が逃げたのか、プロモーターか会長がリスクの大きさに比べ面
白みに欠けるということで却下したのかオイラにはわからない。
 ただオイラの予想では徳山の判定勝ちやったんちゃうかなぁ~って思っ
てる。
 ビッグマッチのチャンスを失った徳山はグローブを壁に吊るすのであった…
 引退した後は色々なことしてたみたいやけど、現在は大阪市の鶴橋で焼き
肉店○徳を経営。
 大阪に帰った時はちょこちょこ行かせてもらってます。 
 徳山はツダ時代のそれほど接点なかった人でも結構覚えてくれていたりして
そういうのもうれしいし人柄が現れてるよな。
 みんなが応援したくなるような男なのだ。
 大阪に行ったときはぜひ○徳へ!
 
店の所在地 大阪府大阪市東成区東小橋3-14-29
アクセス方法 地下鉄、JRの鶴橋駅から徒歩3分
ラッキープラザビル
※ 場所が分からない場合、お電話ください。
06-6972-0109(まるとく)
TEL 06-6972-0109
営業時間 PM4:30~AM3:00
定休日 月曜日
1人平均予算 3000 円 ~ 4000 円