オイラと辰吉丈一郎
だから必然的に大阪帝拳にはライバル意識がありました(笑)
でも、どっちかと言えばアンチでした。
同じ学年という事ではるか上空を飛んでる辰吉に対抗意識を持ってた身の程知らずでした(笑)
まぁ、世界王者になるぞ!って意気込みでボクシングしてたわけでもないので本物の対抗意識ではなかったですが。
自分は不良じゃないから不良を売りにしてるのも嫌だったし生意気な言動も嫌だった…
でも、辰吉の試合は何かと会場に観に行ってたんですよね。
デビュー戦はその日東京で世話になった人が亡くなって葬式に行ってたから見に行ってなかったんですが後で使ってないチケットを見たら辰吉の名が!ちょっと悔やみました…
世界タイトル初挑戦の時は友人がデビュー戦という事もあって守口市民体育館にも行きました。
薬師神保栄戦も友人が前座で出るので名古屋まで応援に行った。
今、考えるとアンチと言いながら辰吉の試合、会場で見れるときは見てたんですよね。
で、ジムメイトの山口圭司がホセ・ボニーじゃに挑戦する時にタイトルになって辰吉VSシリモンコンと一緒にやった。
この時も表向きは山口の応援(笑)
残念ながら山口は負けちゃいましたが。
辰吉も無敗のシリモンコンに負けるだろうと予想されていました。
たぶん辰吉、最後の試合になるだろうと思い見に行ったのを覚えています。
しか~~し!大激戦の末に若き貴公子シリモンコンをノックアウト!
開場は本当に大興奮のるつぼ、会場が揺れるとはこのことかと感じました。
あの感動を越える出来事にいまだ巡り合ってません。
数日間興奮が収まらなかった。
あの日から自称アンチが手のひらを返して大ファンになりました(笑)
まぁ、今から考えると最初からファンだったんですが(苦笑)
で、自分のトレーナーだった井上さん(神風鷹志)が大阪帝拳でトレーナーをし出したので辰吉に会うために行きましたよ!
これだぁ~~!
この嬉しそうなミーハーな顔(笑)
で、一緒に行った江戸くんが
握手して撮ってもらってるので羨ましそうな顔をしたら…
そんな自分の表情を見て
「もう一回撮る?」
と言ってくれました!
ファン心理がわかってるんですわ~~~!
この時とは別に井上さんに会いに大阪帝拳に行って練習を見学してる時に見学者の若者がいた。
大阪帝拳に見学に来るのはほとんど辰吉ファンやと思うんですが、その見学者に色いろしゃべりかけるのを横から聞いてた。
「なにしてるん?」
「春から大学生です」
「大学行って何勉強するん?
「社会についてです」
「社会についr勉強するんやったら大学行かんと社会にでらなアカンやん」
「・・・・」
こんな会話がなされていた。
正直、面倒くさい人だなぁ~と思った反面、凄く誠実さを感じたのでした(笑)
その後にもツダの後輩と見学に来た時にその後輩がバンテージを巻いてる辰吉に向かって
「バンテージ巻いてる所、撮って良いですか?」
と聞いた、内心
「いらん事言うなや」
と思ったら案の定
「自分、カメラマンか?違うやろ?一緒に撮って言うたらナンボでも撮ったるけどそういう事はカメラマンの仕事やからアカン!」
とたしなめられていた。
自分は横で聞きながら凄いなった思ったと共にソイツを連れて行った事を後悔したものですわ。
辰吉はやっぱり随所にこだわりを見せ、身体からもオーラを放っていた。
ファンを大切にする誠実さとこだわりを見せる偏屈さ(笑)
一見さんのファンにわざわざ自分の哲学を語る面倒くささが横で聞いてると面白かった半面友人として付き合ったとしたら面倒くさそうと思いました(笑)
やっぱりカリスマというのは遠くで見ているものだと思いました(笑)
これは嫌な人という意味ではなく自分の様に自分に対して甘く向上心のない人間はこだわりぬいたひとかどの人間には多分ダメすぎて相手にしてもらえないだろうという気持ちがあるからです。
今回、辰吉ファンですが敬称を略させていただきました。
実をいうと有名人にさんづけするのあんまり好きじゃないんですよ。
尊敬してるけどさんつけると第三者から見て知り合いかな?って思う事あると思うんでなんか嫌です(笑)
尊敬してる人、有名な人に公共の場所では敬称ををつけるべきだという意見もあるんでしょうがなんかさん付けするのにはテレが出るんですよ(苦笑)
何しろ、辰吉は格好良かったとだけは言っておきます!