サーシャ・バクティン
サーシャ引退ですか…
今は統括団体がメジャーだけで4つもあるんで無冠の帝王って呼ばれるような選手ってあんまりおらんよな。
戴冠する前のマルケス兄貴が最後ぐらい?
でもこのサーシャ・バクティンは関係者の評価から言っても無冠の帝王と言われるぐらいの実力があったみたい。
オイラのツダの後輩元日本王者で世界タイトル二回もしてる本田秀伸ハサーシャと試合をしてるんやけど試合後ちょっとして話をきいたけど次元が違うって脱帽してた。
本田の挑戦したチャンピオンは防衛数17回のポンサクとオールKO勝ちをしていた時の全盛期のアレクサンドル・ムニョス!
そして、メキシコではバレラとスパーしてるし日本では長谷川穂積とも何度もスパーしてる様な経験値の高さは半端ではない男。
その本田がビックリしたというのだから本当に凄い。
もう一人世界の強豪を間近で見ていた人もサーシャの動きに驚いたって言うてた。
その人が試合を見ていて本当に驚愕したって言うんやからその本物度は計り知れない。
そんな怪物サーシャが世界タイトル挑戦もせずに(マイナータイトルはとったけど)引退するというのは正直ボクシング界にとって大きな損失であるといえますな。
まぁサーシャのスタイルはエキサイティングじゃないんでオイラが観ても楽しめるようなボクサーではないとは思うがそれでも天才は開花するべきだと思うのでもったいない…
才能があっても世界王者になれなかったボクサーはいっぱいおったやろうけどその才能は別格やしなにより底を見せずにリングを去るのは悔しいな。
実を言うとオイラはサーシャと3回も試合してる熟山竜一選手にものすごい期待してたのだ。
オイラの後輩も熟山は西岡並みのセンスを持ってたというてた。
その熟山が日本タイトルさえとってないのはこいつのせいなのだぁ~~~!
ということでサーシャの紹介を。
本名アレクサンドル・バクティン ロシア
戦績 31戦 31勝(12KO) 無敗
デビュー当時のリングネームはナイト・アレクサンドル
もちろんB級、6回戦でデビュー、相手がいないのでデビュー3戦は全てタイ人で、6,8,10回戦と上げていった。
4戦目、臼井知史我日本人として初めて対戦し6ラウンドTKO負けを喫している。
5戦目に熟山竜一と対戦、この時、熟山からダウンを奪われるも判定勝ちを収める。
7戦目に額賀勇二と仲宣明我返上した日本タイトル決定戦を争い7ラウンドTKOで日本タイトル獲得。
初防衛戦は村越裕昭と戦い、8ラウンドTKO勝ち。
2度目の防衛戦は木嶋安雄を判定で退け3度目は熟山とのリマッチを判定勝ちで返り討ちに。
4度目の防衛戦は元日本バンタム級王者瀬川設夫を判定で、5度目は池森久貴を判定、6度目は熟山とのラヴァーマッチを判定で終わらせる。
7度目は元日本スーパーフライ級王者川端賢樹を判定、8度目は立木正祥を判定。
9度目の防衛戦は木嶋安雄との再戦で判定勝ち。
六本木で傷害事件を起こし謹慎処分を受け、日本タイトルを返上。
1年5カ月のブランクの後に日本人キラーと名をはせた元東洋バンタム級王者ジェス・マーカと復帰戦を行い8ラウンドTKOで再起。
22戦目に金成国と東洋王者決定戦を行い10R負傷判定で勝利し戴冠。
この後、協栄ジムから沖縄ワールドリングジムに移籍。
東洋タイトルはリチャード・サモシルを8ラウンドTKOで破り一度防衛した後に返上。
この後、ロシアに帰り、沖縄ワールドリングと連絡を絶ち問題になる。
そしてロシアを主戦場に活動を開始。
続く30戦目にはフィリピンのロリ・ガスカとIBOスーパーバンタム級タイトルマッチを争い、判定勝利し戴冠。
今年3月にコロンビアのヨリフ・エレラを4ラウンドTKOで破ったのが最後の試合となる…
引退後は政治家になるという話も…