らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

世紀末古本屋革命と僕の気持ち

 
 古い古本屋に入ると、独特のにおいがする。

 暗くてじめじめして大抵は、爺さんか婆さんが座っている。

 子供の頃から古本屋に通いつめていた。

 今思い返すとあの頃本棚にあったマンガ達は、今じゃあ高値で取引されている。

 それで金儲けがしたいんじゃないけど買っておけばと思ったりする。

 子供の頃は、行動範囲も狭かったので同じ店にばかり行ってたけど、今は車などで走っては道の両脇を

見て古本屋を探している。

 もちろん仕事中に見つければチェックしておくか、止めてもらう。

 初めての店に入るときはいつも緊張と期待でいっぱいだ。

 探しているあの本はあるだろうか?

 それとも欲しくもない本ばかりなのかという気持ちからそうなってしまう。

 戸を開け一歩入り込むとあの独特のにおいが鼻につく。

 そして奥の店主を横目にお目当ての本を探しだす。

 探している本が見つかることは少ない。

 あきらめて店を出てため息をついたりする。

 だが、たまに探している本が見つかったりなだしたら、

 「おっ!」

 とか声をだしたり、店の親父に

 「これ探してたんです!」

 とか話かけたり、何度もその店に行ったりとお気に入りの店になったりする。

 ところが、最近古本屋がやたらきれいで大きくなっている。

 チェーン店も多い。

 古本屋がふえる事はうれしいのだが、あの古ぼけた店構えや、古書独特のにおい、愛想の悪い親父達の

店がなくなってしまうんじゃないかって、心配になるほどの勢いで増え続けてる。

 それに増えたと言ってもCDやAV、ゲーム等も多く、店によってはゲームの台を置いて子供のたまり

場になってるところもある。

 そしてそんな店には、新しい本やマンガが主流で、僕が探して様なホ本は少ない。

 まぁでも新しい本が安く手に入るのでうれしいのはうれしいのだが、やっぱり少し寂しい様な気もす

る。

 古本屋という名称もいつかは廃れて、リサイクルブックセンターとか言うようになってしまうんじゃな

いかと思ってしまう。

 でも東京、神田の古書街に行くと、そんな思いも消えてしまう程の量の古本屋だ。

 神田の街事態があの独特のにおいをかもし出しているような気さえする。

 ただ、神田の古書街は本当のに古書が主流で、僕の読むような本や屋マンガは少ないけど。

 でもやっぱり若者の活字ばなれとかも言われてるみたい出しいつかはなくなってしまうのかもしれな

い。

 そして22世紀(もし人類が生存していたらだけど)ぐらいには、古フロッピーやとかそんな物に変わ

ってえるのかな?

 そんな事を考えながらまた、仕事帰りか、休日に古本屋へと向かって、期待に胸を膨らませる僕がい

る。

    <了>
 
 
  解説
  
  これを書いたのは10年ぐらい前なので、ちょっと考えが古かったり、状況も違ってたりしてます

な。

 あの頃は世紀末やったしなぁ。

 今はフロッピーとこも使わんのかな?

 でもあえてそれはそのまま残したというか書き直すほどの物ちゃうからほったらかししにしてるだけ。

 当時はジュースの配達のバイトをやっててよく仕事中に古本屋に行ってましたな。

 今はネットの古本屋(アマゾンとか)とオークションがあるからあの頃探して本はほとんど手に入れ

た。

 それでもいまだに休みで暇なときはブックオフ巡りなんかしてますが。

 これを書いたときよりも古めかしい古本屋は少なくなってるなぁ。

 ほとんど絶滅に近いな。

 世の中いろいろ変わっていきますなぁ・・・・


 時代の移り変わりがドンドン早くなってるなぁ。

 ちなみに探してた本は、「世界最強の男 モハメド・アリ自伝」とか「炎の男 輪島功一」なんてマニ

アックな本でした・・・(そら見つからんわなぁ)