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ボクシングの事書いてます

オープン・フィンガー・グローブ

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 今でこそ、メジャーになったオープン・フィンガー・グローブ。

総合格闘技でつけてる拳の部分が小さい、つかんだり出来るゴローブね。

これを最初に考えたのが、なにお隠そう、李小龍ことブルース・リーなのである。

一般的には、ブルース・リーはムービースターと思われがちだが、れっきとした格闘家である。

それもただの格闘家ではなく、まさに天才格闘家である。

映画「燃えよドラゴン」のオープニングでこのオープンフィンガーグローブは使われるのだが、この映

画が、日本で公開されたのは、1973年である。

まだ、格闘技界に総合格闘技の概念はなく、プロレスが強い、否、ボクシングだ、空手だと言っていた

ような時代である。

その時代に、殴ってつかめる、まさに総合格闘技用のグローブを考案していたのだ。

これを天才といわずになんと言おう!

そして、そのオープニングシーンで、今よりずいぶん痩せている、「プロジェクトA」等でおなじみの

サモハン・キンポーと組み手を行うのだが、それがまさしく、打つ、蹴る、投げる、極めるの総合格闘

技の基本概念を実践しているのである。

ブルース・リーがな亡くなった後、一般に総合格闘技が日の目を見るのは、元初代タイガーマスク、佐

山サトルが、1980年代後半に総合格闘技シューティング(現、修斗)を立ち上げるまで待たなけれ

ばならないのだ。

その佐山サトルも天才だったので、佐山が現れなければ、総合格闘技の夜明けはいつになったことだろ

うか?

二人の天才がともに東洋人で会った事は偶然ではないだろう。

体の大きな人種が、単純にパワーでねじ伏せようとしてくるのをいかに対処するかが、我々体の小さな

人種の問題点で、あったからだ。

ちなみに、このオープン・フィンガー・グローブは、80年代の名選手、トーマス”ヒットマン”ハー

ンズも愛用していたのだ。