らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

200年に一人の天才ボクサーが語る「田口良一は再戦すれば勝てる!」


 はい、林壮一さんの記事です。
 もう、おなじみになりました、元日本王者で200年に一人の天才というキャッチフレーズを金平会長につけられた亀田昭雄さんへのインタビューです。

200年に一人の天才ボクサーが語る「田口良一は再戦すれば勝てる!」

イメージ 3


現役時代、所属していた協栄ジム会長の金平正紀に「具志堅用高を超える逸材。200年に1人の天才」と絶賛された元WBAジュニアウエルター級1位、日本同級&日本ウエルター級王者の亀田昭雄。

 本シリーズでお馴染みの彼が、5月20日の田口良一vs.ヘッキー・ブドラー戦について語った。

==============================================================

 ヘッキー・ブドラーの手数は凄かったですね。パンチを出しながら前進を続けてリズムに乗っていきました。逆に田口は相手にペースを握られてしまいましたね。そこが勿体なかったです。4ラウンドに右、左と喰らったボディブローも効いてしまったし…。ブドラーはミニマム級のIBO王座を9度、WBA王座を5度防衛しただけあって、試合巧者でした。

 ブドラーって、具志堅用高さんと2回戦った、パナマのハイメ・リオスに似ていました。リオスは、先日まで田口が保持していたWBAライトフライ級のベルトを巻いた男です。横に横に相手から逃げるんですよ。頭を左右に振ったり、打ち終わった瞬間にサイドステップしたりと、身体の置き方が抜群に上手かった。ブドラーもそうです。

 田口は今回、受けのボクシングになった感があります。もっと腰を落として、ジャブでブドラーを止めれば良かった。そういう戦い方をすれば、きっとリターンマッチで勝てますよ。重心を下げることをテーマに、再起してほしいです。


イメージ 1
レフェリーは最終ラウンドのダウンを、当初「スリップ」と判断した 撮影:山口裕朗
 

田口は最終ラウンドにダウンを奪いましたよね。なのに、レフェリーが「スリップ」判断した。「何故だ!」と冷静でいられなかった部分はあるでしょう。あの時点でのブドラーは、逃げ回っているだけでしたよね。2分以上残っていたし、冷静な田口なら、仕留めていたかもしれません。

 逃げている相手には、敢えて手を休めて"誘う"んです。それで打ち合いに持っていけば、KOが生まれた可能性もある。田口には、そういう駆け引きがほしかったですね。
イメージ 2
        「再戦では田口のアッパーが鍵になる」と亀田は言う 撮影:山口裕朗

ブドラーの攻撃の際には、一度バックステップして距離を置き、相手を見定めたうえでステップインすることが大事でしょう。更には、顎へのアッパーが有効的です。力を入れなくていいから、相手の動きを止めるようにコツコツとアッパーを当てれば、流れを掴めますよ。

 再戦するのであれば、ブドラーに対して先にパンチを当てるスタイルで挑まねばなりません。ジャブの時、もう一歩踏み込んでほしいですね。足が出れば、もっとパンチに腰が入りますから。

 

 田口とブドラーには8センチ近い身長差があります。これだけ自分より背の低い選手と戦う時は、潜らせないようにすることが課題になるのですが、難しかったですね。僕もアーロン・プライアー(WBAジュニアウエルター級王者)に挑戦した時、そうでした。分かってはいるんですが、潜られてしまう…。

 潜らせないようにするにはジャブなんです。田口は打ち合いが好きな選手ですが、フットワークとジャブで捌いてほしかった。ずっとブドラーの距離になってしまっていましたね。気持ちの面でも、相手の方が田口を上回っていたように見えました。ブドラーは第1ラウンドから出て来ました。「タイトルを獲ってやる!」という信念を感じました。

 とはいえ、田口は仕切り直せば勝てると思いますよ。先手を取るボクシングをやってほしいです。また、自分のペースで試合を展開すること。重心を落としたジャブ。それらがキーですね。

 是非、再戦して王座に返り咲いてほしい。田口なら出来ますよ。




 田口選手、再起してほしいですが、体重ももう苦しいでしょうし、再戦よりも二階級制覇を狙った方が良いような気がします。
 Lフライは京口選手の二階級目に明けておきましょう(笑)
 でも、負けたままでいたくないという気持ちで再戦という可能性もありますな。 
 田口選手、ベビーフェイスで若く見えるけど31歳、軽量級は年齢いって続けるのが苦しいし年齢とともに減量も苦しくなっていきます。
 ただ、このままやめるのはもったいない、まだまだ見せることが出来る選手であることも確かです。
 まぁじっくり休んで考えてほしいですね。