パッキャオ引退報道で、オイラが考えたこと…

パッキャオ、最終戦を終えたら「政治活動に専念」

フィリピンの英雄であるマニー・パッキャオ（Manny Pacquiao）が7日、来年までに引退試合を行い、ボクシンググローブを置いた後は政治活動に専念したいと話した。
　8階級制覇の偉業を達成しているパッキャオは、将来の大統領候補とうたわれたこともあったが、キリスト教徒として生まれ変わった今は、神のお告げに従いキャリアを歩んでいきたいとしている。
　36歳のパッキャオは、フィリピンの民放テレビ局ABS-CBNのインタビューで「（引退する）準備はできている。20年以上もボクシングをやってきた」とすると、「神に教えを請い、その結果に満足している」と述べた。
　20年前にプロ入りしたパッキャオは、5月のフロイド・メイウェザー・ジュニア（Floyd Mayweather Jr.、米国）戦で判定負けを喫し、ここまで57勝（38KO）6敗2分の成績を残している。
　2010年の下院選挙で初当選したパッキャオは、来年5月に行われる上院議員選挙に立候補するつもりだと発表しており、当選したあかつきには「他のことを諦める。上院議員になったら、仕事と家族以外のことは排除すべきだ」と話した。
　パッキャオは、引退試合の相手を決めていないものの、メイウェザーとの再戦を行う可能性も除外していない。しかし、メイウェザー自身はすでに引退を表明している。

　とうとう、パッキャオも引退のカウントダウンが始まったようです…

　まぁ、パッキャオにこの後やることで残されてることはなにか？

　メイウェザーへのリベンジはメイウェザーの引退によって消滅。

　　マルケスへのＫＯ負けの借りを返す第５戦もマルケス側が承諾しそうにないから現実味は薄い…

　ミドル級制覇を目指してゴロフキンに挑戦するというのはスーパーウェルター級のマルガリート戦の試合後に大きい相手と戦うというのがダメージが大きすぎると言ってた事もあってこれまたあり得ません。

　まぁコットがカネロに勝ったとしたら現実味もあるかもしれませんが。

　ところで、パッキャオがスターダムにのし上がったのはどの試合か？

　まぁボクシングファン的に言えばやっぱりバレラに勝った時かな？

　オイラ的にはスーパーバンタム級のタイトルとって防衛戦で元ＷＢＯバンタム級王者のエリエセール・フリオをボコってＫＯで防衛した時なんですが。

　これは別にオイラは先見の明があったと言いたいわけではなくフリオと会ったことがあるのでそのフリオがアジア人に敗れたというショックがあったからで、後にバレラが破れたり、ましてやデラに勝つとかスーパーウェルター級まで上がるなんて夢にも思いませんでした。　

　まぁスーパーバンタム級の時にそのことを予想してたというのは嘘つきか予言者だけでしょうが（笑）

　でも、一般的に言うとやっぱりパッキャオのブレイクはデラホーヤに勝った時というのが大体の意見でしょうな。

　最初、デラとパッキャオが試合をすると決まっとき、とんでもないマッチメイクと思った…

　大きさ全然違うしデラの弱いものいじめにしか見えなかった。

　なんでそういうマッチメイクが行われたのか理解に苦しんだ…

　事故が起こっても知らんとまで思ったもんである。

　ただ、試合寸前にデラがミドル級まで上げてたのにウェルターまで落とすという事に急にこれはもしかしてと思った。

　後付けっぽいけど、ロイ・ジョーンズがヘビーに上げてからＬヘビーに戻してダメになったこと、オイラが勝手に名付けた「ロイ・ジョーンズ症候群」もあり得る！と。

　で、結果はパッキャオの勝ち、その時はオイラのロイ・ジョーズ症候群野予想が当たったと思ってたけど事実は違うようで、パッキャオのミラクルが始まったわけなんですが。

　で、デラはミドル級も一応制覇してデビュー当時から言っていた６階級制覇を成し遂げボクシング界に永遠に名を残すことに成功したわけですが、その英雄がなぜ、階級が下の新進気鋭のアジア人と対戦することになったか？

　この時、パッキャオはバレラ、モラレス、マルケス等のメキシコ人に勝ちメキシカンキラーとあだ名されていた。

　だからアメリカ人だがルーツをメキシコに持つデラホーヤが討伐に出たという風にオイラは受け取った。

　この時ちょっと大人げない事しやがってと思いました（笑）

　でも、結果はデラの棄権で大番狂わせ。

　見事、パッキャオが勝利し、デラに引導を渡し、世代交代がなされたわけです。

　この世代交代は本当に理想的でした。

　ボクサー、それもデラほどのスーパースターともなると自己顕示欲がものすごいと思うんやけど、この時デラはパッキャオに対して清く敗北を認め、次代のバトンを手渡したわけです。

　オイラ、デラは特別好きなボクサーでもないんですが、時代を象徴するスターというのは認めざるを得ない。

　で、ここからは勝手な妄想なんですが、もしかしてデラは次代をパッキャオに引き継がすためにこの試合を組んだんではないか？とか想像するわけですよ（笑）

　ボクサーが自分が負けるために試合を組むなんて普通考えられませんわな？

　でも、もしデラホーヤが自分個人的な視野でなくボクシングを歴史的視野で見つめていたとしたら？なんて妄想してしまいます。

　でもこれ書いてて思ったんですが、デラはプロモーターもやってるからデラが考えたって言う風に想像してたけどアラムが全部考えたことなら普通にあり得ますな（笑）

　

　まぁ何が言いたかったかというと、パッキャオがデラから受け取ったバトンを誰かに譲り渡すような試合が組まれるという事も考えられると言えば考えられると。

　ボクシングというか四角いジャングルの掟というのがもしあるとすれば連綿と受け継がれてきた伝統をつないでいくためにもパッキャオは次世代のヒーローに負けなければいけないのでは？

　なんて妄想するわけです（笑）

　現時点で正直時代を背負っていけそうなスターが現れていないんですが、スターというのは入れ替え制と考えればパッキャオに勝った奴が次代のエースとなる可能性が高いのでは！などと思えますが、スターというのは入れ替え制でもないですし、そういうヒーローになる選手ってブレイクする前からほかの選手と輝きが違う部分があるもんですがスーパーライト、ウェルター、スーパーウェルター級でビッグなスターになりそうな資質がある選手いるんですかね？

　オイラ最近の選手あまり知らないんでわかりません…

　なんにしろ、パッキャオ引退でボクシングがエキサイティングじゃなくなってしまうのだけは勘弁してもらいたいです…