オイラと喜友名朝博&早山進
はい、浪速パンチドランク大会in TOKYOでのひとコマです。
一番左が元日本ジュニア・フライ級王者の喜友名朝博さん、その隣が同級王者の早山進(田中正人)さんです。
では二人の経歴を。
先ずは喜友名朝博さんから。
喜友名朝博(協栄)
アマ戦績 34戦30勝(15KO) 4敗
プロ戦績 27戦 23勝(10KO) 4敗
デビューからの5連勝と幸先の良いスタートを切るアマ出身のエリートボクサー。
しかし6戦目にのちの日本王者の倉持正に判定負けし初黒星。
7戦目、竹下鉄美に判定勝ちで再起。
10戦目に後の日本王者、工藤正人(ミサイル工藤)に8回判定勝ち。
11戦目に田中正人に1ラウンドKO勝ち、この田中正人こそ障害のライバル、のちの早山進である。(すでに5戦目に一度勝利している)
14戦目に風来ゆうとを7ラウンドKO.
15戦目に野島嘉章の持つ日本王者に挑戦、判定勝ちで王座獲得。
初防衛は野島とのダイレクトリターンマッチを判定勝ちで返り討ちに。
その勢いに乗ってWBAジュニア・フライ級王者、柳明佑に敵地韓国で挑戦。
しかし、この後17度の防衛を続ける名王者に12ラウンドKOで敗れるのであった…
18戦目、後の世界挑戦者、小見山勝巳に判定勝ちし再起。
大城幸成との日本王座決定戦を判定で制し日本王者に返り咲く。
渡真利誠二に判定勝ちで初防衛。
吉元勝に判定勝ちで2度目の防衛。
ノンタイトルでミサイル工藤と対戦、判定勝ちで返り討ちに。
そして張正九への世界挑戦を失敗に終えて再起し再度の挑戦をうかがう大橋秀行との事実上の世界王者挑戦者決定戦となった3度目の防衛戦で判定負けを喫してしまう…(この試合は喜友名の勝ちを推する声も多い)
世界への道を取って代わられたが気持ちを入れ替え3度目の日本王者獲得に向けて小野健治と決定戦を行い10ラウンドKOで勝利し3度目の日本王座を獲得。
渡真利誠二と再び初防衛戦を行い9ラウンドKOで返り討ちに。
木村健一を判定で下し2度目の防衛。
そして三度目の防衛戦が以前に二度勝利を挙げた相手、早山進とリングネームを変えた田中正人だった。
この試合でまさかの3ラウンドTKO負けを喫し、そのままグローブを置くのであった…
早山進(はやましん)田中正人(金子)
元日本ジュニア・フライ級王者
アマ戦績 44戦 37勝(17KO) 7敗
プロ戦績 22戦 9勝(7KO) 13敗
3ラウンドTKOで白星デビュー。
しかし、二戦目に生涯のライバルとなる喜友名に判定負け。
その後2連勝するも5戦目、6戦目は連続KO負けを喫してしまう…
しかし7戦目はのちに日本ストロー級王者になり世界タイトル戦にも挑戦することになる横沢健二に判定勝ち、8戦目は喜友名に二度挑戦することになる渡真利誠二を2ラウンドKOで破る。
しかし9戦目、ライバル喜友名との再戦には1ラウンドKO負けを喫してしまうのだった…
伯耆淳に7ラウンドKO勝ちして再起、しかしここからが苦難の道が始まるのだった…
韓今燮に9ラウンドKO負け、後の日本ストロー級王者、小野健治に判定負け、大橋秀行に3ラウンドKO負け、元日本ジュニアフライ級王者、名嘉真堅徳に6ラウンド判定負け、そんな状態でも日本ランクをキープできるほどの人材不足だったのか?日本フライ級王者、西川浩二に挑戦し判定負け。
正直このマッチメイキングは酷な気もしますが、ジムは金子ジムという自主興行も行う有力ジムなんで当て馬にされたというよりも強い奴としかしないというこだわりを持っていたんでしょうなぁ。
伊波三男に4ラウンドKO勝ちで連敗を脱出。
ダッシュ東保に5ラウンドKOで調子を取り戻してライバル喜友名の持つ日本タイトルに挑戦、これを番狂わせで3ラウンドに倒し喜友名に引導を渡すとともに初のタイトルを手に入れるのだった。
しかし、初防衛戦でのちにリカルド・ロペスに挑戦することになる平野公男に4ラウンドKOで敗れ王座滑落…
気を取り直して林 正根の持つ東洋ジュニア・フライ級タイトルに挑戦し4ラウンドKOで敗れ、これを最後にリングを降りるのだった…
お二人ともめちゃくちゃ濃いキャリアを積んでますなぁ~~
対戦相手がのちの世界王者とか世界挑戦者、日本王者とかがめちゃくちゃ多い。
まぁ当時はこの、クラスの人材が少なかったというのもあるかもしれませんが、今でも評価される人とやってるんですから凄いですわ。
3回も戦ったライバル、今はめちゃくちゃ仲良そうでした(笑)
こういうのってやっぱり良いですなぁ~~~
経歴の敬称は略させてもらいましたすいません…