スベルヲイトワズ 森田まさのり短編集
今回は森田ヨシノリの短編集、「スベルヲイトワズ」を紹介。
一つ目は表題作「スベルヲイトワズ」、これは漫才の話ですな。
この作者漫才好きみたいで現在連載中の「べしゃり暮らし」のもとになった作品かな?
大尊、米示 勝嗣がそのまんま出てます。
ボクシングの話じゃないから紹介しないけどマーベラス・マービン・ハグラーそっくりなヤクザ、羽倉源一郎なる登場人物が出てきます(笑)この漫画は又いずれ紹介しようかと思ってるんで。
三作目は「LET`S SPEND THE NIGHT TOGEHER」でプロレスとヤクザの話。
4作目が「JUNPIN‘JACK FLASH」でボクシングの話ですわ。
新藤優太郎は日本フェザー級ランカー。
高校生の頃アマの大会で無様にKO負けしボクシングをやめようとするが先輩でプロジムでトレーナーをしてる先輩原田に引き止められプロの道に進んで活躍を始めたのだった。
しかしアマ大会で優太郎に勝った波多野巧は全国大会三連覇、五輪出場の偉業を成し遂げてプロに転向してきた。
それも優太郎のジムの選手として!
デビュー以来注目を浴びて活躍する波多野。
優太郎はジムでの扱いも悪くなりとうとうみんながいない時間に試合と同じ条件(8オンス、ノーギア)で波多野に挑む。
しかし見事に倒されるのだった…
悔しがった優太郎は会長に移籍を希望するのだった…
優太郎の移籍後日本王者になった波多野に指名挑戦者として優太郎が挑戦すること!
1ラウンドからダウンを喫し劣勢を強いられる優太郎・・・
しかし、盛り返して打ち合いに!
波多野は3ラウンドKOを予告していたので2ラウンドをやり過ごし3ラウンド目に。
残り20秒を切って波多野がフィニッシュを決めにかかったが優太郎はパンチを読んでブロック!
逆転KOで勝利をかつとる優太郎だった。
<完>
この漫画内容らしい内容はないですな…
主人公が勝つ理由がイマイチよくわからない…
こういう逆転劇は実際に起こりうることなんですが、漫画なら、ずっと隠してたパンチとか出すんやけど、相手がKO狙いで売ってきた右フックをただ単にブロックして右フックを返してKOはちょっと面白みにかけるかな?
でも試合シーンの迫力はさすがですな。
5作目の「SYNCHRONIC CITY」もボクシング漫画。
甲斐ワタルはレフェリーがダウンを獲って止めているのに殴り続け反則負けになるような問題児だった・・・
ジムの先輩の試合にインネンを付けてジムの会長を怒らせジムを追い出されるワタル。
帰りの道でヤクザとケンカを始めたワタルだが、ヤクザの兄貴分黒崎にぶちのめされる。
この男黒崎恭一こそワタルがボクシングを始めるきっかけになった男だった。
黒崎は将来を期待されたボクサーだったが現役当時からヤクザとのかかわりが強く試合前日に組織に拳をつぶされながらも10ラウンドを戦い抜くような男だった。
しかしそのことで引退を余儀なくされボクシングの世界から姿を消したのだった。
黒崎と殴り合いながら喜びを感じるワタル、おかしな縁で知り合った二人はボクシングで組むことに。
黒崎の古巣のジムに移籍しトレーナーと選手として組む二人。
どんどんボクシングにのめりこんでイキイキとする黒崎。
そんな時、元のジムの先輩、戸館と試合することになったワタルだったが、戸館はヤクザの息子だった。
黒崎は組を抜ける代わりに戸館を勝たせるようにワタルの拳をつぶせ殿命令をされるのだった。
サンドバッグに鉛が仕込まれていて拳を痛めるワタル!
そしてゴング・・・
拳がつぶれていても懸命に闘うワタル!
ワタルは拳をつぶされて負けてしまった黒崎を超えるためにつぶれた拳でも懸命に闘うのだった。
それを見ていた黒崎は男としてのケジメを取るためにヤクザの組事務所に車で突っ込んでいく!
その時、ワタルは砕けた拳で相手をノックアウトしてたのだった・・・
<完>
この漫画もちょっと何が言いたいのかわかりませんでした…
ボクシングとヤクザ(ギャング)を絡ませるというのは昔の映画や漫画では常套手段やったんでそういう内容が多いんですな。
6作目に「ミステリアス・キッド」というギャング&プロレスもの。
7作目に「STAY HERE」という海外の不良もの。
おまけで「ろくでなしブルース」のショートコミックがついてます。