スポーツ名勝負物語
今回は富士原景、著のスポーツ名勝負物語の紹介を。
色々なスポーツの名勝負を7,8ページの短さで紹介されてます。
礼によってボクシングしか紹介しません・・・
史上初の世界チャンピオンに日本中が興奮(白井義男VSマリノ)
世界のチャンピオンを日本人同士が争う (小林弘VS沼田義明)
タイトルを手にしたまま… 日本ボクシング界のジェームス・ディーン(大場政夫VSチ ャチャイチオノイ)
今世紀最大のボクシングドラマ(カシアス・クレイVSジョージ・フォアマン)
8回2分42秒胸のすくKO劇(具志堅用高VSマルチン・バルガス)
まずは白井義男さんから。
昭和27年5月19日は日本ボクシング回にとっては特別な日、だから現在この5月19日は「ボクシングの日」となってるのだ。
戦後、かなり経ってしまったんでボクシング界だけにとっての大事な日みたいに思えるがこの日は当時の国民にとっても本当に希望をもらった日なのだ。
次は小林弘が沼田義明に挑んだ、本邦初の同国人同士の世界タイトルマッチ。
精密機械と言われた沼田に対するは雑草と呼ばれた小林!
日本人同士の世界タイトルマッチが珍しくなくなってしまい、因縁も互いの陣営の確執もなく普通に試合が行われてるけどこの時はお互いにいろいろと言いあってたらしいですな。
序盤を優勢に運んだ沼田だったが、6回から小林が勢いを得る。
カウンターを強打した後、アゴの弱い沼田は劣勢に…
精密機械ゆえの精確なリズムを狂わせてしまったのか?
12回、3度のダウンを奪われ沼田は散った…
次は大場VSチャチャイ戦を書いた、タイトルを手にしたまま…
逆転劇を制した3週間後に交通事故死した永遠のチャンピオン、大場政夫。
その壮烈にして短く美しかった人生を同じく交通事故で亡くなったジェームス・ディーンに例える。
試合前に減量苦を母親だけに伝えていたエピソードが空かされる。
この試合の後、もし交通事故にあっていなければ、 大場のバンタムへの挑戦が話題になっていたかもしれませんな…
次はキンシャサの奇跡を書いた今世紀最大のボクシングドラマ
まぁ、昔の人は頭硬いし、アリを政治的に見るんじゃなくあくまでもスポーツ選手として見る向きもあったんでしょうな。
当時のフォアマンは無口で完全にこわもてキャラ。
カンバック後のファマンは饒舌すぎるほどのおしゃべりやったけどなぁ~
最後は具志堅の12回目の防衛戦を書いた、8回2分42秒胸のすくKO劇。
当時のジュニア・フライ級の防衛数レコードは11度だったんで世界記録がかかった試合やったんやよな。
13回目の防衛は内容が良くなかったんで具志堅が輝いた最後の試合と言えますな。
まぁどれも短い文章なんで正直物足りないし新たな事実が記載されてるわけでもないんですがボクシング本マニアとしては買ってしまうのが因果です…