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小さな石の拳 マイケル・カルバハル

 
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 今回はオバマも救えないアメリカという本に出ていた一時代を築いた軽量級初のミリオンダラーファイター小さな石の拳マイケルカルバハルの紹介を。
 戦績 53戦 49勝 (33KO)4敗
 元オリンピック銀メダリスト
 
 ソウルオリンピアンとして華々しくデビューを飾るがその時の相手はのちにIBF、ライト・フライ級王者になるウィル・グリスビーだったので安易なマッチメイクではなかったという事でしょうな。
 
 デビュー戦を判定で下した後、順調に勝ち星を挙げ、IBF,ライト・フライ級王者、ムアンチャイ・キティカセムに挑戦。
 これを7ラウンドTKOに下し、初戴冠。
 オスカー・カルサダ、ルイス・モンテスとノンタイトル戦をこなしともにKOで勝利。
 初防衛戦はレオン・サラサールを4Rで倒し、2度目の防衛はマカリオ・サントスを2Rで葬った。
 しかしこの後からカルバハルの拳は湿りがちになり判定が続くのだった…
 3度目の防衛戦、ハビエル・バルゲス、4度目の防衛戦、エクトール・パトリを判定で下し、ノンタイトルでヘスス・チョンを判定で下す。
 5度目の防衛戦ハマルコス・パチェコ(判定)、またノンタイトル戦を二度判定勝利した後、ノンタイトルでホセ・ディアスを7ラウンドで葬り、7試合ぶりのKO勝ちをする。
 この勢いで6度目の防衛戦でもロビンソン・クエスタを8Rで倒し復調をアピール!
 そして7度目の防衛戦で当時のWBC同級チャンピオン、ウンベルト”チキータ”ゴンザレスとの統一戦が組まれるのだった。
 この試合は、軽量級初のミリオンファイトとなり話題を集めたのだが内容も歴史に残る激闘だった。
 2度ダウンを奪われたカルバハルが7ラウンドにチキータを失神KOに葬った試合は寒気がするほどの戦慄を感じるモノやった。
 
 IBF,WBC統一王者となったカルバハルは防衛ロードに。
 金光善を7R(V8)、ドミンゴ・ソーサを5R(V9)で下す。
 
 しかし次の防衛戦でチキータと再戦、2-1の判定ながらカルバハルは初黒星を喫して王座滑落…
 
 しかしホエス・カマチョを倒しWBOを獲得すると(すぐに返上)チキータとの決着戦に挑むのだった。
 しかし、2度目の試合と同様一度手痛いKOを食らったチキータは真っ向から打ち合わずにアウトボックス、判定で逃げ切ってしまうのだった。
 この二人の対決、一回目が激闘だっただけに2,3度目が尻つぼみしてしまった印象は否めないな…
 
 この後、ノンタイトルを7戦ほど積み重ねチャンスを待ち、IBF、ライトフライ級王者決定戦に出場。
 相手は元WBCチャンプでチキータと同門のメチョルコブ・カストロ
 これを微妙な判定で下して王座復帰を果たす。
 ノンタイルを一戦はさみ(1ラウンドKO)フリオ・インディオ・コルネル相手に初防衛(8R、KO)、トーマス・リベラを5Rで下し2度目の防衛。
 ノンタイトルを挟んで(3R,KO)マウシリオ・パストラナと3度目の防衛戦をこなすが判定で敗れ王座滑落。
 IBA、Lフライi級というマイナー王座の決定戦で勝利し獲得するがその初防衛戦で元WBO王者のジェイコブ・マトララと対戦し自身初のストップ負け(9R、TKO)を喫してしまうのだった…
 しかしすぐに再起し、3連勝しWBOライト・フライ級王者ホルセ・アルセへの挑戦のチャンスをつかむ。
 まぁ実際はカルバハルの時代が終わり、次期スター候補だったアルセの当て馬として抜擢されたんやろうけど。
 案の定、アルセの勢いに押され終盤まで劣勢を強いられる…
 しかし11ラウンド、逆転KOでこのやんちゃ坊主を仕留めWBO王座に復帰するのだった。
 そしてここがえらい所!
 そのまま続けずに王座を返上して引退するのだった。
 
 偉大な王者が引退、復帰を繰り返して無様な姿をさらしてきたのを見てきたカルバハルはそのような姿をさらしたくはなかったみたいやなぁ~