らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

神の拳

 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
 今回は大島やすいちの「神の拳」を紹介。
 作者の大島やすいちはオイラより少し上の世代では「おやこ刑事」なんかがヒットしてた、オイラの世代だと「バツ&テリー」売れてたな。
 でもオイラどっちも読んでません…
 息の長い漫画家で画力もあり、ある程度のヒット作ももってるけどオイラ的には興味のない漫画家だったのでボクシング漫画じゃないと買う事はない漫画家やったやろうなぁ~
 オイラがこの人の漫画持ってるのはもう一つのボクシング漫画「K.O」と梶原一騎原作の「天下一大物伝」だけです。
 では内容を。
 
 草薙神は、ボクシング部に所属する不良高校生。
 才能はあるのだがおちゃらけて試合をし相手をバックドロップで失神させて失格になるような奴だった…
 ある時、海の柵の外に落ちたハンカチを取ろうとしてる女子高生を飛び込むものと勘違いし助けようと胸をつかんだら変態扱いされて殴られる。
 彼女はお嬢様学校に通う北条麗。
 麗の取り巻きの男が神に文句を言うが神はその男を軽くあしらい嫌な出会いをする二人だった…
 
 神のバックドロップの試合で賭けごとをしていた不良グループが神に因縁をつけてきた、神が真面目にやれば勝てたのにふざけて失格になったから大損したのだった。
 取り立てに来た郷田を一発でぶちのめした神だったが郷田は雑魚だった…
 不良グループのドン旗魚(カジキ)に眼をつけられた神。
 
 北条麗の取り巻きに呼び出された神だったが、麗はそれを知り神を助ける。
 そんな時に旗魚軍団が現れ麗が人質に!
 仕方なく旗魚と対戦する羽目に。
 しかし人の必殺パンチは超巨体の旗魚にはまるで通用しなかった!
 ボコボコにされる神だったが助けようとした麗を殴る旗魚を見てスイッチが入る!
 大逆転で旗魚を倒す神!
 旗魚軍団が去った後にその場で倒れる神だった…
 仕方なく自分の部屋に連れて行き介抱する麗。
 そして神は麗の家で御影恭介と会う。
 御影は麗の父の会社の重役の息子で高校生アマチュアボクサーだった。
 御影にひどい扱いを受け二人に因縁が出来る。
 
 横浜で行われている神奈川県高校ボクシング選手権大会。
 神も出場エントリーしているがそこに同じウェイトで出場する御影の名前を発見、俄然やる気を見せる神。
 しかし、この大会には神への刺客が起こりこまれていた。
 旗魚ら不良グループのそのまた上の組織が神を潰すためにアメリカからストリートファイトをしていた日系人ジャック鮫島を呼んでいたのだ!
 初戦で鮫島と当たる神!
 本場で本気の命のやり取りをしていた相手に後れを取り滅多打ちにあう神!
 しかし開き直り逆転に転じる神、こうなればボクシングではなくお互いの野生の本性の対決である。
 一度刺客となり飼い犬に成り下がった相手に負けるわけにはいかない!
 相手を滅多打ちにしRSCで勝利する神だった。
 控室で休んでいるとジャック鮫島が喧嘩なら負けないと神に襲い掛かってきた。
 しかしその鮫島を一発でのばす男が!
 その男は神の幼馴染ツトムだった。
 ツトムは神たちのグループの一員でいつもつるんで遊んでいたがボクシングに賭けているんで喧嘩はしなかった。
 しかし仲間の一人でツトムの彼女だった真実の兄貴が神たちのグループを嫌い抗争に。
 その時に神を助けるために真実の兄貴をツトムが殴り重症を負わせて入院させそのうえ入院中に病院を抜け出した真実の兄貴は朦朧とした状態でバイクを運転し交通事故で死んでしまうのだった。
 そしてツトムはボクシングをやめ神たちの前から姿を消したのだった…
 そして久しぶりに表れたツトムは…
 あれだけボクシングを喧嘩に使うのを嫌がっていたツトムだったが今は完全な不良になりボクシングを喧嘩の道具にしていたのだった。
 
 ボクシング大会で急に対戦相手が変わりツトムと神が戦うことに。
 神のくせを見抜いてるツトムは神のパンチを外しカウターを入れ優位に試合を進める。
 ツトムは高校のボスから神を倒せと命令されていたのだった。
 自分が試合で倒さなければ神は不良どもの餌食になってしまうので意地でも倒さなければいけないのだ。
 しかしそれまで紙一重で神のパンチをよけていたツトムに神は右、左両方のパンチを出すというボクシングのセオリーから逸脱したパンチで奇襲をかけとうとうツトムを倒すのだった。(本当は反則です)
 神に負けたツトムは高校のボス五頭に狙われる。
 その時に真実はツトムを助けようとするが失敗、絶体絶命のピンチに神が現れる!
 五頭と対決するが剣道の達人の五頭の木刀さばきに叩きのめされる神だったが五頭に抱き着いたままクレーン車で高くまで引き上げるという強引な作戦で五頭を降参させるのだった。
 
 高校ボクシング大会で順調に勝ち上がる神と御影。
 しかし不良軍団は五頭よりも上の男がいた、それが御影だったのだ。
 仲間をさらわれ神は助けに行くがそこで待っていたのが御影だった。
 次の日が高校ボクシング大会の決勝戦だったがその前に決着をつけるつもりなのだ。
 二人の素手での勝負が始まる。
 しかし御影にいいようにやられる神、御影は中国拳法の寸勁という奥義をボクシングに応用して使う!
 そこで仲間が助け出しに来て逃亡、勝負は次の日のボクシング大会でつけることに…
 次の日、ボロボロの体でリングに上がる神。
 意地で強引なボクシングで攻勢をかける神!
 功を奏し御影を追い詰めるがまたしても寸勁を使う御影!
 強烈なダウンを奪われるが何とか立ち上がりゴングにすくわれる。
 次のラウンドまたもや寸勁を使い倒しにかかる御影に神が対抗したのは拳に拳を合わせることだった。
 お互い片腕となっても壮絶な殴り合いが続くが最後の最後お互いのパンチでWノックダウン!
 何とか二人は立ち上がるが御影が再びダウンし神の勝ちになるのだった。
 御影の正体を知った真実と仲間とともに優勝杯も受け取らずにバイクの乗って会場を後にする神だった。
                                  (完)
 
 ボクシング漫画と喧嘩漫画を合わせて中途半端な仕上がりの漫画になりましたな。
 ボクシングと学園抗争を絡めるのはイマイチ相性が良くないのがわかる。(ろくでなしブルースはほとんどボクシングは絡めなかった)
 ボクサーってボクシングにはまればはまるほど喧嘩の強さとかに興味を失っていくと思うねん。
 喧嘩に勝つなんてょうもないことよりもボクシングで勝ち上がって行くことに気持ちがいってまうから。
 でもまぁこの漫画は喧嘩の延長でボクシング始めてる高校生の話やからこれでえぇのかもしれんな。
 でも中国拳法の寸勁とか出したらしらけるな。
 気功とかブルース・リーのワン・インチパンチとか別に否定はせんけどボクシンググローブつけたまま使えるんかな?
 実際、エドウィン・バレロとかジェラルド・マクラレン程のハードパンチャーが実はそういう技使ってましたって言われたらなんか嫌やけどな。
 ただ、本当のハードパンチャーのパンチって言うのは筋力だけではなく体全体のエネルギーを拳に乗せて打つような打ち方をするはずなので中国拳法云々じゃなく打ち方研究したらそういう所に行きつくのかも知れんな。
 でもこの漫画、ビジネスジャンプに連載されてたんやけどのりは少年漫画でちょっと漫画チックすぎると思いましたわ…
 正直あんまりお勧めしません…