らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

奇跡のリーダーシップ チームをNO.1にした男たち

 
イメージ 1
 今回紹介する本は、スポーツライターの大御所、二宮清純の「奇跡のリーダーシップ」
 この本で紹介してるのは題名の通り選手ではなくプロデューサー、監督、トレーナーなどの裏方ですな。
 
イメージ 2
                                                      目次
 
 オイラ知ってるのはボクシング以外だとK-1の石井館長江夏豊ラグビーの平尾、野茂、マラソンの小出、ラモスぐらいですな。
 例によってボクシング関係者しか紹介しません、すんません・・・
 
 ボクシングからは協栄ジムのトレーナー、ジミン・アレキサンドルと現福田ジム会長の福田洋二。
 
 「王者を育てたリングの科学者」 ジンミ・アレキサンドル
 
 「ボクシングは頭でやるもの」という持論を持つジミンは12歳でボクシングを始め、140戦128勝 12敗のアマチュア戦績を残し17歳の時にはジュニアのロシアチャンピオンにも輝いた。
 難関を突破してスポーツエリートの集まるレニングラード体育大学に進みボクシングのみならず、医学、心理学、栄養学、運動生理学の知識も身につける。
 24歳の時に担当トレーナーとの意見の食い違いから現役を退きトレーナーに転身。
 1987年よりユーリ・アルバチャコフを指導し始める。
 ジミンコーチはソ連ボクサー軍団とともに来日したのはソ連の体育委員会がユーリ達アマエリートを日本のトレーナーに任せるのが不安だったかららしい。
 二宮氏はあえて日本のトレーナーの欠点を指摘してほしいと言ったらジミンは
「日本のボクサー、トレーナーはどうやら”車はタイヤのみで走っている”と思っているようだ。ボンネットを開けてエンジンの仕組みを調べようとしない。つまりむやみにパンチを繰り出す練習ばかりしても、根本的な解決策にはならないということだ。パンチを正確に当てるためにはどうすればいいか。一発のパンチに威力を加えるにはどうすればいいか。そこをもっと考える必要があるんじゃないかな?」
 と言うてます。
 まぁロシア人ってスタローンの映画に出て来るような冷徹なイメージがあったけどホンマにその通りですなぁ~(笑)
 でもそれじゃ心に響け辺のも事実と思うけど。
 
 「初の世界ミドル級王者を育てた男」 福田洋二
 福田会長は元オリンピック強化選手やったみたいやな。
 まぁオリンピックには出れんかったみたいやけど。
 プロに転向して3戦3勝やったけど目を傷めて引退、協栄ジムの専属トレーナ-になった。
 ロスのメインストリートジムに行ってトレーナー修行したりと熱心にトレーナー修行をしたみたい。
 竹原のトレーナーを任されたのは東洋チャンピオンになる前ぐらいからやった。
 緑ジム所属の飯田覚士も師事してたな。
 ボクサーを指導するうえで最も大切なことは何か?の質問に福田はこう答えた。
「それはいかに選手を乗せるかという事ですよ。どんなに指導者に技術や知識があったとしても選手がそっぽを向いてしまえばどうしようもない。どんな時でも主役は選手。トレーナーは脇役なんです。だってトレーナーを見にくるお客さんはひとりもいないんだから」
 そう、トレーナーはあくまでも縁の下の力持ちなのだ。