らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

タフネスを考える

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 打たれもろい、打たれ強いってよくボクサーに対して言うよなぁ~
 確かに打たれもろいボクサーはおる。
 本当にコロコロ倒れてしまうのだ。
 それもスパーリングのグローブでだったりする。
 でも、正直、試合用の小さなグローブでアゴ打ち抜かれたらほとんどのボクサーはダウンすると思う。
 それなのに一度KO負けしただけで打たれもろいという烙印を押されたりするんやよな。
 この前、オイラの後輩、村井勇希が日本タイトルマッチで1ラウンドKO負けした。でも村井はそれまでKO負はしたことはない。
 40戦もしてるのにだ。{40戦20勝(6KO)16敗4分}
 それも相手は元世界チャンピオン、現役世界ランカーと強者ぞろい。
 試合前に村井はタフボクサーみたいな紹介をされてたな。
 ただオイラはKO負してないから村井が鉄のアゴの持ち主かって言われたらチョット?マークやった。
 ダウン経験もあるし、何より村井はディフェンスマスターと言うほどでもないかもしれんがディフェンス感が良いボクサーやと思うから。
 それともう一つは批判するわけじゃないけど村井は20勝のうちにKO勝ちが6つとKO率が低い。
 KOが多いというのはパンチ力だけではなくスタイルにもよるモノもたぶんに含まれる。
 ディフェエンシブなスタイル(守り重視)だとどうしてもKOは少なくなってしまう。
 村井はこのタイプの選手と思う。
 まぁ元々ツダジムは昔はこういうタイプの選手が多かったのだ。
 でも、いくらディフェシブな選手とはいえ打たれもろければ現役世界ランカーや元世界チャンピオンには倒されるのが落ち。
 標準以上のタフネスも持ち合わせてるのは確かである。
 その村井が1ラウンドKO負け…
 これは相手の素晴らしさを称えたいと思うが、もしこれがキャリア序盤での試合なら村井は打たれ弱いというレッテルが張られてた事やろう…
 
 だから長谷川選手がフェルナンド・モンティエルジョニー・ゴンザレスにKO負して長谷川=打たれもろいと決めつけるのは早計だと言える。
 確かにフェザーでの耐久度は問題があるのかもしれないがバンタム級では何ら問題がなかったのにモンティエルに倒されて打たれもろいと決めつけるのはおかしい。
 あれはやはりモンティエルが良かったと見るべきと思う。
 西岡選手はデビュー2戦目に失神KO負を喫してる。
 タンカで運ばれるほどの強烈な負け方だったらしい。
 相手はのちの東洋チャンピオンでかなりのハードパンチャーだったらしいがボクサーとしては西岡選手の方が格段に上である。
 西岡選手はデビュー前から騒がれていた天才児、少しおごりがあったのかもしれんけどこれが薬になったんやろう、それ以後、敗戦はあるけどKO負けはない。
 ウィラポンにも結局勝てなかったけどダウンもさせられてないもんな。
 ジョニ・ゴンはその西岡選手を結局逆転KOされるのだが一度はダウンを奪ってるしフェザー級に上げてから連続KO勝ちをしてる。
 だから長谷川選手はそんな選手に倒されても打たれもろいとは言えないような気もする…
 元WBCスーパーフライ級王者、川島郭志ピューマ渡久地、川島光夫にKO負をして自分の打たれもろさを痛感してディフェンスを磨いてアンタッチャブルと言う異名を冠するぐらいのディフェンスマスターになったというのは怪我の功名ですな。
 実質、ピューマ渡久地にようなハードパンチャーに倒されても打たれもろくはないと思うんやけど、ディフェンスの大切さを痛感させられたということやな。
 
 ここでオイラの話を。
 オイラ、5敗してるうちの3回がKO負けである。
 デビュー2戦目に前のめりにぶっ倒された。
 それを見た奴らがオイラの事打たれもろいと言うてたみたいやけどここで反論させてもらう。
 相手はそれまでオールKO勝ち(結局引退するまで勝ちはほとんどKOだったハードパンチャー)オイラ、ビビってたけどやみくもに突っ込んで行って顎にパンチもらって腰を落としてスタンディングダウン(当時はまだスタンディングダウンがあった)をとられたかなり効いてたけどダウンを取られたことで焦ってまたやみくもに突っ込んで顎にきれいに3発フックをもらって前のめりに倒れたのだった。(ビデオ確認)
 顎に3発ももらうディフェンスの悪さはこの際おいといて(笑)
 ハードパンチャーのパンチを顎にまともに3発も食らって立ってる方がおかしいわ!
 まぁその相手とは1年後に再戦して判定までねばったけど。
 再戦の時は倒されないことに重点を置いて勝ちに行かなかったけど(勝ちに行ってたらまた倒されてたな)やっぱりものすごいパンチで何度もぐらつかされた。
 打たれもろい選手なら何度もぐらつかされて立ってれるわけないと思うんやけどな。
 ただ、見えてるパンチと見えてないパンチの差もあるけどしっかり耐える準備してたらある程度のタフネスがあれば耐えれるのだ。(バレロやタイソンのパンチは別やで)
 後二つのKO負けはタイ。
 4年ぶりのカンバックで舞い上がってディフェンスお構いなしにガンガン攻めて2ラウンドにカウンターもらってパタン…
 焦って立ったら足がふらついてストップ…
 もう一つもタイ。
 この試合の相手は後のタイチャンプ。
 言い訳にしかならないがこの試合会場に到着が遅れ全く準備運動なしでリングに上がらされ玉砕覚悟でリングに上がり案の定玉砕したのだった…
 
 3回もKO負けしてたら決して打たれ強いとは言えないかもしれんけど、オイラはいつも3,4階級上の選手とスパーしててアゴで倒されたことは一度もない。
 自分では打たれ強い自信はあったけどな。
 まぁ言い訳をすればオイラはファイターでディフェンス感が良くない選手だったんでカウンターをもろにもらうんやろうな。
 カウンター狙いの待ちのボクシングしてたらなかなか倒されへんと思うけど自分で試合を作れんし倒しに行ってこそボクシングと言うのがオイラの心情。
 別にディフェンシブなボクサーを否定してるわけでは無くボクシングは結果がすべて、おもろない試合しても勝てばそいつの方が強いんやから。
 ただオイラ自身の好みと性格の問題やな。