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逃げろ!ボクサー

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 今回は山際淳司の「逃げろ!ボクサー」の紹介を。
 
この本は表題作のほかは野球が主で一つボディビルの話があるけど解説は「逃げろ!ボクサー」だけですんであしからずご了承ください。
 
主人公は大橋克行。
世間のボクサーのイメージはストイックで今っぽくない若者のイメージが定番だがこの人は違う。
自分の店を持ってチェーン展開させ、ベンツで店を廻って集金する、そんなことを語るボクサー・・・
試合でも、あと一歩踏み込めばKOできる状態でもポイント計算して逃げ切るようなタイプである。
 
そんな大橋だったが日本ランキングに入り日本タイトル挑戦が決まる。
そのタイトルマッチの2週間後には自分の店「カンパーレ」がオープンするのだ。
そのオープンを日本チャンピオンとして迎えれるのか?それとも顔を腫らせてむかえるのか?
このタイトルマッチは試合の3週間前に急遽決まった試合で大橋はロクな練習をしていない。
元々の練習嫌いでスタミナにも自信はなかった。
 ゴングが鳴っても解説者の声を意識したりと集中力がない。
 
そんな大橋克行という”新人類”ボクサーの試合中にも関わらず余計なことばかりの心情が語られていく。
 
実際、山際淳司は大橋克行に取材してどこまで聞かされたのかな?
ノンフィクションとはいえ他人の心の内側なんてわからんから想像で描いてるんかな?
ただ取材してこのボクサーは変わってるというのは確かに感じたんやろう。
 
大橋克行は元WBC,WBAストロー(現ミニマム)級チャンピオン大橋秀行の兄であることは言うまでもない。
 
その大橋克行のボクサーとしてのプロフィールを。
 
 戦績 23戦 12勝(1KO) 11敗 (カワイジム)
 
ハリケーン・テルの日本バンタム級に挑戦、判定負け。
タイ、バンコクの遠征で世界チャンピオンになる前のカオサイ・ギャラクシーに3ラウンドKO負け。
磯上修一の日本バンタム級王座に挑戦9ラウンドTKO負け。
 
12勝のうちKOは1つだけって言うのが逃げろボクサーの中で書かれてることを物語ってるなぁ~(笑)
150年に一人の天才ボクサーの兄貴がこういうボクサーというのもまたおもしろいな。
 
日本王座は取れなかったけどハリケーン・テルも磯上修一も実力派のチャンピオンだったので運がないとも言えるけど。
ハリケーン・テルはルールペ・ピントール、磯上修一はホルヘ・ルハンに挑戦して負けてる。
ちなみにエディタウンゼンジムの村田英次郎会長は二人に勝ってますわ。
 
 大橋克行の写真を。
 やっぱり大橋会長に似てますなぁ~、やっぱり今は太ってるのかな?(笑)
 
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