らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

チャンプ

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今回は、ちばあきお 画 七三太朗原作の「チャンプ」の紹介を。
 八津田太一は山奥で祖父と二人で住む素朴な少年。
 二人は山小屋で暮らしているのだが副業としてそこを提供している。(本業
は植林の間伐)
 その二人の住む山小屋にボクサー二人とコーチが一人が高地トレーニングに
やってくる。
 ずっと山奥で暮らしてきた太一はかなりの体力を持っていた。
 今まで都会から来た登山客を驚かせていた太一だったが二人の現役
ボクサーに体力で負けてしまう。
 それがきっかけでボクシングに興味を持ち、コーチの持って来たボクシング
雑誌の表紙を飾るロベルト・デュランにあこがれを持つように。
 みんなが帰るときに太一はコーチに自分でもボクシングができるかどうか問
いかける。
 少年の夢を壊したくないコーチは中学を卒業したらジムにおいでと軽く言
うのだった。
 そして卒業をしてジムに入門するために上京する太一だったが、ジムのコー
チもすっかり太一のことやジムに来い行ったことを忘れていた。
 ジムの女性会長が、太一に諦めるように説得をするが太一は悔し涙を流して
それを拒絶するのだった。
 コーチはボクサーになるためにはプロ選手が高地トレーニングでしていたト
レーニングと同じ内容を毎日しろと諦めさせるために無茶を言って山を下りた
のだが太一は大雪の中でもかんじきを履いて毎日トレーニンに明け暮れていた
のだった!
 トレーニングを積んだ身体を見て会長とコーチは入門テストをすることに。
 体力はもちろん問題なくシャドーボクシングも様になっていた。
 そして6回戦ボクサーとスパーリング(相手は打たない)をすることに。
 さすがに人間相手に打ち合いをしたことのない太一は焦るのだがガッツでこ
れに対応し、入門を勝ち取るのであった…
 ジムに入門して合宿所で住むことになった太一はコーチや選手が働く会社
で働くようになりジム生活にも慣れてきていた。
 そんなときに太一と同室になるアマエリート桜庭が入門する。
 桜庭は鼻っ柱が強く早速スパーリングを求め6回戦の選手をノックアウトし
てしまう。
 調子に乗った桜庭は日本ランカーとの対戦を要求。
 それにこたえて日本ランカーが相手を務めて桜庭をノックアウトしてしま
う。
 同室の太一は看病をしてしだいに桜庭と親しくなっていくのだった。
 そしてとうとう太一のプロテストの日がやってくる。
 引率に桜庭が付いてくるのだがその時に白井義男さんも特別出演!(笑)
 後楽園ホールも丁寧に描きこまれてるなぁ~
 プロテストの実技スパーリングはガチガチになりながらも相手をノックアウ
ト!
 早すぎたのでもう一人を相手にするも再びノックアウト。
 太一はカウンターの名手だったのだ!
 プロテストにばっちり合格したは良いが二人もノックアウトしたことでデビ
ュー戦の相手が見つからない…
 そこで新人の間引き役といわれるブル黒石と対戦することに。
 トレーニングに精を出す太一だったが、横からのディフェンスがまるでで
きないことを知った会長が野球のボールを投げつけて避けるトレーニングを!
 亀田の親父はこれ見たんちゃうか?(笑)←ピンポン玉のあれね!
 猛特訓で成長を見せる太一。
 そして、デビュー戦のリングに上がる。
 激戦の末、相手のセコンドからタオルが投げ込まれ太一のTKO勝ちで試合
が終わるのであった。
 この漫画はここで終わる。
 これは打ち切りではなく作者が亡くなったから…
 作者のちばあきおちばてつや実弟、原作者の七三太朗はその下の末弟で
ある。(二番目の弟はちばプロダクションの社長で元漫画家、4人兄弟全員が
漫画関係の仕事をしている)
 ちばあきおはキャプテン、プレイボールなどの野球漫画で人気の漫画家だっ
たのだが自ら命を絶ってしまった…
 この漫画はちばあきおらしい地道に努力する少年の成長記。
 続き読んでみたかったなぁ…
 合掌