マイク”マイティ”タイソン その２
出所後まさかのドン・キングと再び組み、復帰戦をタイソンのファンだというピーター・マクリーニと
対戦。
この試合は１ラウンドにタイソンがダウンを奪いマクリーニが立ち上がったのだがマクリーニのセコン
ドがカウント中にリングに入り失格。
続くバスター・マシスjrとの試合は３ラウンドＫＯ勝利。
そして復帰３戦目で早くもフランク・ブルーノの持つＷＢＣ王座に挑むことに。
この試合を３ラウンドで終わらせ、ＷＢＣ王座を獲得、ヘビー級王座に返り咲くのであった。
続いて、ＷＢＡ王者ブルース・セルドンとの王座統一戦を行なう。
このセルドンは小型タイソンといわれ（実際はタイソンよりも身長は高いと思うけど）タイソンのよ
うな戦い方をしていたのだが所詮ニセモノ、１ラウンドであっけなく倒されてしまう。
そして、タイソンがダグラスに負けたことで幻となったイベンダー・ホリフィールドとの試合が決まる
のであった。
ホリーとの試合が決まったからかＷＢＣ王座は剥奪されてしまってこの試合はＷＢＡオンリーのタイト
ルマッチに。
この試合は激闘になったが、タイソンを恐れないホリーフィルドの奮闘でタイソンは１１ラウンドに沈
んでしまうのだった・・・
この時も結構ショックやったわ。
しかしこの次の試合はもっとショックやった。
ダイレクトの再戦でホリーに挑んだタイソンだったがホリーのバッティングにキレて耳に噛み付き食い
ちぎってしまうのだった！
これも話題になったよな・・・
この時は腹たって仕方なかったわ。
サスペンドを喰らい、１年半のブランクを作るが復帰。
後にＫ－１に出場してたフランソワ・ボタと対戦、５ラウンドＫＯに。
次はテリー・ノリスの兄貴オーリン・ノリスと戦うも１ラウンド終了後に加撃しノリスがダウン。
そのときにノリスがヒザを痛めたということで試合続行不可能という判断でノーコンテスト試合
に・・・
その後、ジュリアス・フランシス、ルー・サリバースをＫＯ。
アンドリュー・ゴロタと試合を行なうがこの試合は１ラウンドにタイソンがダウンを奪い２ラウンドも
優勢に試合を進めていたのだが、２ラウンド終了後ゴロタが試合放棄、セコンドが無理に口にマウスピ
ースをはめさせようとしたが拒否しリングを降りてしまいノーコンテストという結果に終わってしまう。
この後ゴロタにはペナルティ－が与えられたらしいが、検査により脳内出血が見つかってどうこうって
記事を見たと思う。
ヤイヤイ言われたがゴロタの判断は正しかったんやろうな～
この後、ブランクを作ってしまい、１年後にブライアン・ニールセンを７ラウンドで倒し、又ブランク
を作ってしまう・・・
このブランクのうちにレノックス・ルイス側は試合をしようと考えたのか、チューンナップなしの８ヶ
月ぶりの試合でレノックス・ルイスと対戦することに・・・
この試合１ラウンドこそ、タイソンの猛攻にビビッてたルイスだったが、衰えたタイソンはもうルイス
の相手ではなかった・・・
８ラウンドＫＯで敗れてしまう。
この試合の後のタイソンのセリフ「あんなでかくて強い奴に勝てないよ・・」このセリフはあまりにも
悲しかった。
試合を見た直後はルイスの強さが際立って見えたので全盛期のタイソンでもかなわないのではって思っ
たけど少しして全盛期のタイソンのビデオ見て、動き見たらまるで別人！速い、速い！
たら、ればは言ってもしょうがないけど全盛期のタイソンなら勝てたと思うけどなぁ・・・
この後又８ヶ月のブランクを作ってクリフォード・エティエンヌを相手に復帰戦をし１ラウンドＫＯ勝
利。
この試合で膝の靭帯断裂をし又も１年半のブランクを作ってしまう。
復帰するもダニー・ウィリアムスとの試合はその怪我が響き４ラウンドＫＯ負け。
ヒザの手術のために又も一年のブランクを作る。
無名選手、ケビン・マクブライドと復帰戦を行なうも年齢、怪我、何よりもモチベーションの低下によ
り精細を欠き、６ラウンドゴング間際にパンチが効いて自分からへたり込む形でダウン。
７ラウンド開始に応じず、試合を棄権した。
そしてタイソンはグローブを置くのであった・・・
今現在はどうに言うふうに生活してるんやろうか？
落ちぶれた生活はしてないやろうけどどういう仕組みになってるのかわからない・・・
今現在、ヘビー級はクリチコ兄弟とデビッド・ヘイが君臨してる。
ヘイはともかく、クリチコ兄弟は全くエキサイティングじゃないのでこのままではボクシングが枯れて
しまう・・・
まぁ地元では人気あるみたいやけど、やっぱりアメリカで人気がなかったらイマイチ盛り上がらんよ
な。
でもアメリカ人のヘビー級ボクサーで次代を盛り上げてくれそうな奴が出てこない。
ヘイは英国人やけどボクシングを盛り上げてくれる要素は持ってる。
今度の、ウラジミール対ヘイの統一戦の結果でボクシング界にどれだけ影響があるか。
ヘイが勝って、兄貴とも統一戦して４団体統一ヘビー級チャンピオンになってくれればえぇけど、そう
なったとしてもすぐ引退するんやろうな・・・
ヘイが負けたらもう少しの間クリチコ時代が続きそう・・・
アリが引退してラリー・ホームズというカリスマ性皆無のボクサーがヘビー級を支配し、ヘビー級の人
気は地に落ちた８０年代。
そのときはちょうど、レナード、ハーンズ、デュラン、ハグラーの中量級の４強が切磋琢磨してボクシ
ングが盛り上がってた。
中量級の４人と入れ替わる形でタイソンが登場してきたんやけど、その時のヘビー級のボクサーは本当
にスターおらんかったよな。
レベルも低かったんやろうか？
みんなタイソンにバタバタ倒されたりクリンチで逃げて弱い印象しかないんで、タイソンは弱い奴にし
か勝ってないような気がしてくる。
ルイス、ボウ、ホリー、フォアマンが、バービック、スミス、タッカー、タッブスとやっててもあんな
結果やったんかな？
それともあの頃のタイソンの実力が飛びぬけてたからあぁ言う結果になっただけで、ホリーやルイスで
はとんとんの試合になってたんやろうか？
まぁ全盛期のホームズは本当に強かったけど人気なかった。
人気と実力はイコールではないのだ。
タイソンと同時代に戦うことでホリーやルイスがより輝けたという見方も出来るがどうやろ？
しかし、タイソンのようなエキサイティングなボクサーが出てきてほしいなぁ。
