上げ底挑戦者
今回は、前に記事にしたＡＢＳボクシングジムの会長、安部悟会長の現役時代のことを書かれた「上げ
底挑戦者」の紹介を。
作者の鈴木昌樹さんとはお会いしたことがある。
オイラの知り合いのボクサー、上間さん知り合いだったんで紹介してもらった。
もう何年も連絡してなかったのだがこの本をブログで紹介するので許可を貰うために久しぶりに電話を
した。
作者の鈴木さんは安部会長の中学時代の友人のお兄さんという関係である。
弟から、安部会長のボクシングデビューの話を聞かされて大のボクシング好きの鈴木さんは俄然興味を
持ったようだった。
中学生の頃以来あってなかった関係がこのことによって、新たな付き合いに発展することに。
試合会場で安部会長とあった鈴木氏はそれから色々なアドバイスをする関係になったのだ。
こういうボクサーのノンフィクションが書かれる場合たいていが人気選手である。
世界チャンピオンでも、全員について書かれるわけではない。
安部会長は、世界タイトルに挑戦はしたが物凄い人気のある選手ってほどではない。
タイトルも取ってないし、名古屋という地方都市のボクサーというのもネックやな。
それでも、名古屋では結構、名の知れたボクサーではある。
孫悟空の格好で入場したりしてたんやよな。
安部会長の所属ジムは松田ジム。
畑中会長、薬師寺会長が引退した後、石原君が登場するまでの期間、ジム頭を務めたことになる。
これは幸運といえば幸運やな。
オイラがいた時のツダジムはまぁずっと井岡さんがジム頭やったけど、山口、塩浜、町田、本田とそれ
に続くボクサーがたくさんいた。
他のジムだと余裕でジム頭になる選手やな。
そういうジムにとっての隙間の時期だったのでジム頭となり、世界戦までこぎつけることになるのだ
が、もちろん、安部会長の努力もある。
作者の鈴木さんと色々研究したりもしていたようである。
世界戦が決まるまでの色々な問題、ノエル・アランブレトから急遽ジョン・ガンボアに世界戦の相手が
変わってしまった事などの不安などが選手の身近な存在でいた作者の目から描かれている。
アランブレトはテクニシャンで倒される可能性が低いがガンボアはハードパンチャーで倒される可能性
も多いにあるのだ。
案の定、ガンボアに倒されて安部会長の世界タイトルは終わる・・・
しかし、正直、アランブレトとやっててもきつかったとは思う。
何言うても日本軽量級屈指のテクニシャン、星野会長が負けた相手やもんな。
こういうドキュメントの本は作者と描かれる本人とは、距離を置いてかかれるものだが、もともとの知
り合いが、それもプロ作家ではない人が書くというのも珍しい。
この本は出版社が倒産してしまい、絶版である。
あまり内容の説明にはなってないかもしれんけど（笑）興味のある方は探してみて欲しいです。
まぁアマゾンなんか探せば手に入ると思いますわ。
安部会長にサインをもらった！
作者の鈴木さんにももらいましたぁ～！
まぁオイラがどんなにミーハーかわかるエピソードですなぁ～（笑）
