プロフェッショナルとは？
プロ＝プロフェッショナルというのは、報酬を貰って、自分のスキルを発揮する人の事やよな。
日本のプロボクサーはライセンス制なんでプロボクサーになるためのテストに受かったらライセンスを
発行され交付された時点でプロボクサーという資格を与えられる。
でも、正直ライセンス持ってるだけで、「俺プロボクサー」何て正直言えんよな。
オイラ、ライセンスとる前に考えてたのはプロライセンスを身分証明書にしてレンタル屋の会員になる
事やったんやけど（笑）
まぁこれは、ＪＢＣの手違いでオイラの住所が 戎町（えびすちょう）→戒町（いましめちょう）に間
違えられて使うことが出来んかったんやけど・・・
オイラがプロライセンスを取ったのは１９９１年やったけど、この頃からペーパーボクサーというのが
流行り出した。
ライセンスだけ取ってリングに上がることもなく、そのままやめてしまう（まれに続けて、試合に出る
か聞かれても断わるみたいな人もいた）
オイラと一緒にプロテストを受けた人の中にもそういう人がいた。
まぁ、社会人で仕事しながらプロのリングに上がるのは結構な無理をせんとアカンやろうから、プロラ
イセンスを目標にして目標達成でやめて行く人もおるのは仕方ない。
そういう人の大半は、本当はプロのリングに上がりたかった人やと思うんやけど、格好つけたいがため
にだけライセンス取った人もおるやろう。
そういう人はライセンスだけで「俺プロボクサーやねん」何てコンパで言うてそうやな～（笑）
じゃぁ、リングにあがってる人間はみんなしっかりプロ意識を持っているのか？
と、聞かれると否である・・・
ろくに練習もしないでリングに上がるボクサーもいるぐらいやし。
まぁそういう人はある意味度胸あるよな（苦笑）
オイラ怖くて練習もせんと試合なんて出来んわ。
で、オイラはどうだったかというとプロ意識なんてなかったんやよな。
お金を貰ったらプロ、これは確かやねんけど、じゃあバイトの調理人をプロの料理人とはいえないと思
う。
ただ、報酬分はキッチリと仕事するのは社会の常識。
バイトでもちゃんとしたもの作るのが当たり前。
プロ意識はなかったと言うたけど、試合が決まればしっかり朝のランニングもしたし、練習もした。
じゃぁどういうところでプロとそれ以外に分かれるのか？
それはより良いものを提供するという向上心、料理人ならおいしいもの、ボクサーなら寄り強い自分を
見せようという気持ちかな？
プロには、その道の専門家、エキスパート、それで食べて行ってるというニュアンスも含まれる。
正直、４回戦のファイトマネー、３万チョイ（５万円からマネージメント料が引かれる）では、割が合
わない部分が大きい。
プロといいながら４回戦では食うていく事は出来ん。
オイラはだからプロ意識がなかったというわけではない。
オイラの場合は、世界チャンプ目指したり、これで一角の男になろう何て野望が皆無やったから。
そういう気持ちやったからプロ意識って言うのは持てんかったんやろうな。
ファイトマネーの安さというのは、中々難しい問題。
昭和の初期から値段が変ってないらしいな。
物価の安い国だとそれで食べていけるけど日本じゃ無理。
物価の安い国だとそれで食べていけるけど日本じゃ無理。
タイなんんかだと、ジムが住むところと食べものを提供してくれるみたいやし。
日本のような、状況だとやっぱりプロ意識持つのは難しい。
板前の修行時代なんかでも物凄く給料安いらしいけど、板前は頑張って修業すれば一人前になれるから
出来るけど、ボクシングって頑張ったら絶対にチャンピオンになれるかって言うとそういうものではな
い。
自分を信じることが出来なければ人生を賭けることは中々難しいやろな。（オイラは自分を信じられな
かった）
では、どう思えば良いかというと、アスリートとしてのプライドを持つことが大事なんではないかと思
う。
ちなみにオイラは、メキシコの８回戦で３００ドル、タイのＷＢＦのタイトルマッチでも３００ドルと
いう安さで試合した（笑）
タイでの６回戦、日本円で５千円ぐらいの試合もあった・・・
プロ意識あったらこんな試合報酬やと気が抜けるかもな（笑）
まぁオイラお金のためには一切試合してなかったんで別になんとも思わなかったけど。
皆が皆世界チャンピオンを目指してるわけじゃないというのも事実としてあるけど、トレーナーによっ
ては世界チャンピオン目指さないんだったらボクシングはやるなって考えの人いる。
まぁオイラのジムはプロのジムじゃないんでそんなことは微塵も思ってないけど、プロの選手教えてる
人だったらやっぱり人生かけてやってる奴に自分を賭けたいって気持ちあるもんな。
まぁ最近は、プロジムでもどんどんフィットネス感覚を取り入れてんやけど。
