チタラダジムにて
オイラが強引に作ったコネで知り合った人が、日本人も居るからと紹介されたのがそのジムだったの
だ。
ムエタイのスパーリングは手だけなので大丈夫って言われて、まぁいいかって思いそこにした。
まぁ実際はムエタイとは距離も違うし凄くやりにくかったんやけどな・・・
でもそこでずっと練習してタンやけど、ちょっとした都合でバンコクのチタラダジムで練習しなくちゃ
いけないことになった。
オイラが居たのはバンコクではなく、隣のノンタブりーって所やったけどバスを乗り継いで、1時間以
上かかるところに行かなくちゃ行けないのは面倒やったんやよな・・・
その頃は、オイラもタイに慣れていたので一人でバスに乗って通ってた。
でもチタラダジムは居心地が良かったんやよなぁ~
日本人も結構多く、その時に出来た友達は今でも連絡取り合う仲である。
まず、このチタラダジムというジムを説明すると。
タイでは、ボクシングもムエタイも同じところで時間を分けて練習してるところが多い。
チタラジムも午前中、ムエタイ午後からボクシングって言う風になってたと思う。
古くからボクシング見てる人はこのチタラダって名前に反応するやろな。
そう元WBCフライ級チャンピオン、ソット・チタラダが居たジムである。
タイでは、自分の苗字は使わずにジムの名前やスポンサーの名前を後ろにつけるのだ。
ションの名前やよな。
でも、このチタラジムはソット・チタラダだけではない。
色々なジムから、ボクシングの強い選手が集まって来てるのだ。
チタラダジムのオーナー、ソンポップ氏がWBCと強いつながりを持っていて、ボクシングに凄く力を
いれてるのだ。
オイラが居たときにここで練習していた有名選手は、シリモンコン・シンワンチャー(WBCバンタ
ム、Sフェザー)、サマン・ソーチャトロン(WBC,IBF、ライトフライ)ワンディー・シンワンチ
ャー(WBC,ミニマム、Lフライ)タノムサク・シスボーベー(鬼塚と世界タイトル決定戦を行なった
東洋チャンプ)などというそうそうたるメンバーやった。
しい。
一日の練習料金を払えば外国人がいきなり来ても練習させてもらえる。
オイラはここで、世界タイトル間近のワンディーとスパーさせてもらった。
そこで、良いスパーリングが出来たのでトレーナーに試合を組んでやっても良いって言われた。
まぁオイラ他のジムの所属で断わらなくちゃいけんかったけど・・・
2週間か、3週間ぐらい練習した後、前のジムに又帰ることになって帰ってから色々なことがあり日本
に帰ることに・・・
タイでのボクシングで一番良い思い出を作れたチタラジムの人達に挨拶するために日本に帰る前にチタ
ラダジムに行った時の写真がこれですわ。
リングにあがって決める!
それほど親しくなかったけど愛想の良い多分黒人とのハーフの兄ちゃんと!
彼は、オイラの出合った日本人選手と仲が良くて3人で一緒にご飯を食べに行った。
タイでは、お金持ってる奴が出すのが当たり前という感じなんで、すぐにたかってきたりする奴がいた
りするのに彼はおごってくれたなぁ~
でも、彼はタイ人の割りに身体が大きくウェルター級ぐらいでやりたいのに相手が居ないと困ってい
た・・・
結局後で友達に聞いたら試合出来なくて田舎に帰ったとか・・・
なんちゃってバック打ち(笑)
フィ~、疲れちまった・・・(笑)
このチタラジムでは、オイラのWBFタイトルマッチの時の公開練習みたいなのもしたんやよなぁ~
でもオーナーのソンポップ氏が亡くなったのでチタラジムという名称は無くなってしまった・・・ このトレーニング場自体は名前を変えて今もあるんやろうけど、国際式のエリートが集まるチタラジム
は今はもうないのだ・・・