らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

ボディーブローで倒されるということ・・・

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 この前のWBCミニマム級タイトルマッチでチャンピオンのオーレイドンがボディーで倒された。

 このボディーで倒されるという事について色々批判があるみたいやな。

 トミーズ雅は、世界チャンピオンがボディで倒れたの見たことないとか言うてたらしい・・・

 正直、雅にはあきれた・・・

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 デラホーヤvsホプキンス戦でデラがボディで倒されたの見てないの?

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 日本人世界タイトル21連敗で止めた大橋秀行vs崔 漸煥(チェ・ジュンファン)戦見てないの?

 まぁ直接見るのが初めてって意味で言うタンやったら何も言わんけど。

 どっちも、超注目の試合で結果(フィニッシュブロウ)知らんかったというのはないと思う・・・




 まぁ昔から、顔面で倒れるのは意識がなくなって我慢できないし顎は鍛えられないから仕方ないけど、

ボディーは鍛えれるし我慢できるからボディーで倒れるのは恥って風潮はたしかにある。

 オイラも実際、そう思ってた。


 ボクシングを始める前、まだ子供の頃は漫画の主人公は倒れても倒れても根性で起き上がってた。

 (丈は根性って感じじゃなかったけど・・・)

 そういうの見てたから、テレビで本当の試合見てダウンさせられたり、KОされてる選手を見て根性な

いとか思ってた・・・

 まぁ今更考えると無知というのは恐ろしいものである。

 顔面にパンチを貰うと脳が揺れて脳震盪を起こし、バランス感覚を失うとか、そう言う医学的なことは

詳しくはわからんけど、例えるなら電灯のスイッチを切るようなものである。

 パチッと電源が切れるように意識が飛ぶ。

 気付いたら倒れてるのだ。

 そこには根性の付け入る隙はビタ一文ない!

 初めてKО負けした時は、気付いたら目の前が真っ白になってた、マットの白さである。

 でも、ボディーというのは一般的にはいったん耐えて耐え切れずに倒れてしまうというパターンをイメ

ージするよな。

 オイラがはじめてスパーリングした時、相手は井岡弘樹氏だったのだが、まぁ初めてのスパーリングと

向こうもわかってるので遠慮してくれてた。

 で、ゴングの直前にボディーを入れられた。

 そしてゴング後にへたり込んでしまったのだが、この経験もあってボディーは鍛えれば何とか耐えれる

けど鍛えなければならないという一般の考えがオイラにも刷り込まれたんやと思う。

 そしてプロになってから色々な人とスパーリングをするようになって、ボディー打ちにも耐えれるよう

になった。

 まぁ一度自分のボディの強さを過信してバンバン打たせて後半スタミナ切れになってしまった事はある

が、ボディーで倒されるようなことはなかった。

 めちゃくちゃボディーが強いってわけでもないが弱いわけでもなかった。

 試合でも、ボディーを効かされた事はあるが倒されたことはない。


 そして、一度引退してから4年後タイでカンバックを果たし、日本に帰ってきたときの話。

 オイラ、メキシコでも腹を壊したりしたけどタイでのそれは比べもにならないほどひどかった・・・

 元々胃腸は強くなかったのだが、それでやたらと弱ってたのは確か。

 タイから帰ってきて、ちょっと気が抜けたのか練習もあまりしてない時期に、グリーンツダジムに程近

新日本大阪ジムに遊びに行った時のこと。

 一緒の職場で働いていたことのあるボクサーNOBEYAMA選手が、ツダのサウスポーと試合すると

の事。

 対戦相手もオイラの後輩で知ってるんやけど、暇やったし軽く動きたくなったんで、

 「サウスポーでやったろか?」

 と、言うた。

 オイラは当時西成一のスイッチヒッターと自分で豪語していた(誰も認めてなかったけど)のだ!

 そして、NOBEYAMA選手とサウスポーでスパーを始めたのだが、なんラウンドやったとかそれま

でどうだったなんてまるでおぼえてないんやけど、思いっきり良いボディーブローを貰ったのだ!

 その時も気付いたらオイラはうずくまっていた・・・

 もちろん、その後はのたうちまわったけど、ボディーを貰って一瞬耐えて我慢できずに倒れるというパ

ターンではなかったのだ・・・

 オイラが思うところに寄ればこれは人間の本能で身体が危険を察知して一瞬、脳の回路を切断したんち

ゃうかな?

 オイラの腹が弱ってたというのを差し引いてもNOBEYAMA選手のボディーは素晴らしかった。

 まぁ腹が弱ってたとか練習してなかったなんて言い訳にすぎない、腹が弱ってなくても練習しててもあ

のボディーでは倒されてたた可能性のほうが高いんやろうな・・・

 まぁ、そういうボディーを貰うオイラが未熟って事につきるんやけど。


 前に、トレーナーを考える って題で記事を書いた。
 
 その時に、トレーナーのボクシングの選手経験が云々と書いたんやけど、ボクシングの選手の経験ある

トレーナーは、ボクシングの全てを経験してるのか?って言えばそれはNOやろ?

 1勝もせずにトレーナーに転向する人もいれば、1敗もせずにやめてトレーナーになる人もいる。

 そして、ダウンを経験せずに引退する人もいるようにボディーブロウで倒されることなく引退する人は

意外に多いと思うのだ。

 別にトレーナーだけの話ではない。

 ボクシング経験者は、自分の経験に照らし合わせて語るんで説得力のある話もするが、自分の経験して

ないこともあるということ。

 えらそうに書いたけどオイラだってNOBEYAMA選手に倒されなかったらボディーで倒される=ダ

メって考えは変らんかったと思うのだ。

 逆に、選手経験のない人は、色々と想像し考えるんで経験者よりも発想が豊な場合もあるんやよな。

 良いトレーナーとは経験だけに頼らずにしっかり考えるトレーナーやな。

 後、全てにおいて想像力というのは大切。

 
 オイラはなぜ、自分の恥をさらしてまでこのことを書いたかというと、WBCミニマム級タイトルマッ

チでのオーレドン=ダメという風に思わないでほしいから。

 あれは、オーレドンがダメなんじゃなくあのボディーを打てる井岡選手がすごいのだ。

 そのことをちょっと伝えたかったんやよね。

 ボディーを人に打ってもらうトレーニングは打ってくるのが判ってるから耐えれるのであって全く気を

抜いてる時にボディーを打たれたらどんなに鍛えてる人でも悶絶すると思う・・・

 そして、本当に良いボディーブロウというのは世界チャンピオンだろうが、倒せる威力を持ったものな

のだ。



 これを読んで、それを試そうと寝てるボクサーのお腹を叩いてみようなんて事は考えないように・・・


 PS、デラやオーレドンのような世界チャンピオンとお前のごときダメボクサーを一緒にするなという

    批判は、受付ませ~ん。

    オイラが言いたいのはボディで世界チャンピオンも倒れるというのが自分が無意識のうちにダウ

    ンしたという経験に基づいてすぐに納得行ったということです。 
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