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小説 あしたのジョー

 今回は、小説版のあしたのジョーを紹介。

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 第一巻。

 これは、「あしたのジョー」アニメ映画版のパートⅠ上映の時に出版されたみたやね。

 原作、高森朝雄ちばてつやは、当たり前なんやけど、脚色、高森真士と言う名前が書かれてる。

 これは、高森朝雄つまり、梶原一騎実弟真樹日佐夫の別ペンネームである。

 真樹日佐夫は、オール読物新人賞をとったこともあるレッキとした小説家でもあるのだ。

 この人は、漫画原作、空手の師範(真樹道場主催)、映画に主演もしたこともある何でもありの才人で

ある。

 まぁ漫画原作では、兄貴には到底かなわないんけど。

 この第一巻の内容とは、アニメの映画版パートⅠに合わせて力石との死闘が終わった所で終わってる。

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 この二巻目「激闘!カーロス・リベラ戦」は、力石の葬式からカーロスとホセの試合の結果をジョーが

聞く所まで。

 この小説版では、アニメ「あしたのジョー2」で抜けていたドサ周りの話もちゃんと入ってる。

 映画「あしたのジョー2」は、コミックスの11巻分を2時間ちょいにまとめてるんで色々なところが

はしょられてるんやけど、ドサ周りの話は陰気臭いからか話が現代的ではないからか、テレビでも抜けて

いた。(パートⅠのテレビにはちゃんと描かれている)

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 第三巻、「死闘!ホセ・メンドーサ戦」では、二巻の続きから、最後まで。

 漫画だと、丸々一巻を使って描かれたホセ戦だが、小説では試合描写で細かく書いても面白くないのか

12,3ページで終わってる。



 正直、小説を読む前は最後ジョーが生きてるのか死んでるのか?

 西と紀ちゃんの結婚式で見せる紀ちゃんのジョーを見る目の意味、判定を聞き終わったあとの段平達の

ジョーに接する描写など、オイラが子供の頃読んで実際どうなんやろう?と疑問に思ってた事が明らかに

されるのでは?

 と期待を寄せて読んだのだが、原作をただなぞっただけの印象の小説でした。

 まぁここまでの名作しかも実兄の原作を簡単にいじれるわけないので仕方ないし、変にいじってもファ

ンからのクレームが来るやろうから実際これでいいのかもな。

 この本は、ちばてつやが、再販を認めないらしく今は中々手に入りにくいんやけど、まぁ必至こいて探

すようなものでもないやろうな。

 
 真樹日佐夫があとがきで書いてるんやけど、あしたのジョーという漫画の中では、矢吹丈の心理描写が

全くないらしい。

 そんな漫画を、作者のオリジナリティを入れ込まないで書くというのは相当苦労したと伺える。




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