義足のボクサー 土山直純
海外で活躍する日本のボクサーたちという記事を書いたら、フィリピンで試合をしてる義足のボクサーが入ってな
いとクレームを受けた。
正直、ボクシングビートの記事に載ってた選手+その日に冒険マッチをして負けていた木村選手を紹介
しただけで海外で試合やってるボクサーを全部把握してるわけではないので仕方ない。
海外でやってる日本人ボクサーは、日本のボクシングファンが思ってる以上に多いのだ。
海外に行ったらボクシングジムにはたいてい日本人がいるんやよな。
だから、知らない選手はたくさんいる。
でも、この選手は知ってた。
義足のボクサーということでちょこちょこ報道されてたし、オイラの知り合いの元ボクサーのカメラマ
ンの人が実話ナックルズで記事にしていたから。
ただ、まだ現役でやってるとは思ってもみなかったんで正直驚いた。
良い機会なのでその時の記事の紹介を。
この、2007年、6月号の「実話ナックルズ」にその記事は載ってた。
オイラの知り合いの元ボクサーのカメラマンと言っても関根虎洸さんのことではない。
オイラがメキシコで知り合った元金子ジムの東洋ランカーで、タイでも試合をしていたオイラの拳兄弟
池田タカオさんの金子ジムの後輩である”写心家”山口裕朗さんという人。
山口さんとは、池田さんの紹介で関根さんに会うときに、一緒来ていて知り合った。
関根さんともそうなんやけど、会ったのはその一度きり、年賀状のやり取りだけの関係なんやけど
ね・・・
山口さんは、東京の方で写真展をしたりしてるんで、向こうに住んでたら絶対行きたいんやけどお金も
時間もないので行けません・・・
これが土山さん!
中々えぇ面構えの男前やな~
表紙の絵はこの人やったんやな。
義足でのリングイン!
試合中!
練習中!
土山さんは、5歳の時に右足首下から切断し義足に。
高校時代より、ボクシングを始め、ウェルター級で選手賭して活動。
しかし、高校を卒業した後、プロになろうとしたら、JBCは義足の人をプロには出来ないと拒否!
まぁ色々と理由あるんかも知れんけどなんでアマチュアで試合できるのにプロは認めへんの?
それに、20年近く前やけど、義足のボクサーが世界タイトルマッチに出てたのをWOWOWで見た事
あるんやけどな。
海外で認められるのに日本じゃ認めないというのは網膜はく離の時と一緒やな。
まぁここで、JBC批判してもしょうがないけどもっと頭やわらかくせぇよ!
日本では、平仲ジムでやってたみたいですな。
平仲会長がJBCと交渉してくれた見たいやけど中々うまく行かず、知人の紹介でフィリピンに行くこ
とに。
後援者の計らいで、フィリピンで仕事をしながらボクシングが出来ることに!
こういうのは正直うらやましいな~
オイラも海外で仕事できたらもっと長く滞在できたんやろうけど・・・
まぁ、そこは人柄と、そこまで頑張ってる人への支援ということですな。
オイラは別に頑張ってないモンな(笑)←好き勝ってやってるだけ
しかし、フィリピィンでもすんなりプロデビューはできなかった。
前例がないということで、問題視されたがそこは頭の柔らかいフィリピンコミッション!
ランキングボクサーとのスパーリングをして、その後に半年も協議を重ねた上、一度試合をして負けれ
ば引退という条件をつけられてライセンが交付されたのだ!
そして、このデビュー戦に勝利し、プロボクサー土山直純が誕生したのだった。
この、ナックルズの記事は二戦目の時の様子。
この後も、順調に試合が組み続けられたわけではない様で、戦績を調べて見ると
5戦 3勝(2KO) 1敗 1分 (ウイキペディアより)
ということだった。
でも3年で5戦は多くはないが、全然試合が出来てないというほどでもないか・・・
この人の場合、「海外で活躍する日本人ボクサー」というくくりに入れるよりも、身体障害者で頑張っ
てる人、それ以上に「人間として頑張ってる人」というくくりで語られるべきやと思う。
この人のブログを教えてもらったんで覗いてみたんやけど、意外とボクシングネタが少なく、私生活な
んかが書かれてたボクサー生活がどのようになってるかがイマイチわからんかったけど相変わらず頑張っ
てるみたいですな。