ボクシングトレーナーを考える
実を言うと昨日の記事は、ボクシングのトレーナーについて書こうと思ってたんやけど、なんかNAジ
ムのことに話がいってもうて違う話になってもうた。
昨日も書いた通り、オイラは本物のボクシングトレーナーとは言えないと自分で思ってる。
ボクシングのトレーナーというのはプロでも、アマでも選手を教えてる人のこと言うと思ってるから。
オイラ英語は苦手なんで本来の意味は間違ってるのかもしれないけど、街のフィットネスジムの先生は
場所によっては違うかも知れんけど街のフィットネスジムは競技者育成のためではなく非アスリートの
運動場所ってイメージがあるから。
で、ボクシングの”トレーナー”の話やねんけど、ボクシングを教えてる人で試合経験のない人って実
を言うと意外と多い。
り、長谷川選手の指導者でもある山下正人会長も選手経験がないのだ。
他の競技、たとえば野球で野球経験のない人が指導者になる事はほとんどないんちゃうかな?
他のスポーツでもあんまり聞いたことはない。
選手経験のないトレーナーはいても、やっぱり経験者が指導者になってる方が多いけど。
だから、経験者のトレーナーは未経験者のトレーナーを少し見下して見る人が多いのが現実である。
経験者のトレーナーは、やってない奴には殴られる痛みなんかわからんし、減量のつらさもわからんや
ろう~って言うのだ。
まぁ正直、オイラも選手時代は未経験のトレーナーには否定的だった。
「トレーナーやるんやったらなんで選手やらへんねん!」
ッて思ってた。
別に深く考えてないと言うか、「選手しない=びびってる」と考えてたと思うわ。
だから、ジョー小泉が、くどくどと技術論を説いてるのを見てわかってんか!と思ったりもした(笑)
実際は、ジョーさんは、試合こそしてないがトレーニングをバリバリしてて腹筋は割れてるし、自分が
マネージメントしていた、元ミニマム級チャンピオン、ガンボア小泉が公開スパーで相手がいない時に自
分がパートナーを務めたことさえあるのだ!
凄い人やで。
選手しなかった理由は知らないけど出来ない事情があったのは事実やな。
ジョー小泉さんは、今は解説者としておなじみやけど、昔は一流企業に勤めるサラリーマンで、仕事を
しながらボクシングにかかわっていたのだ。
まぁ、ドンドン忙しくなって会社を辞めることになったみたいやけど。
そういう色んなことがわかってくると、ボクサーをやれなかった色々な事情があった人がトレーナーを
務めるということは逆にありがたい話やし、ボクサー以上の情熱を持った人たちなんやと考えるよう
になった。
それに、試合経験があっても、オイラのように頭を使ってボクシングをしてこなかった人間は、中々
うまく教えれなかったりする。←要するに頭悪い(笑)
選手経験のない人はそれをカバーしようと一生懸命勉強するしな。
そう考えると、試合経験の有無と指導者としての良し悪しは、必ずしも比例しないのだ。
そりゃぁ経験豊富で、頭も良く向上心旺盛なのが理想と言えば理想やけど。
ボクシングのトレーナーは、職業トレーナーの人は結構少ない。
昼間は、会社勤めして夕方からジムに行ってトレーナーをしてるような人がほとんどちゃうかな?
まぁボクシングジムってそれほど儲かるモノちゃうからフルで雇える余裕のあるジムも少ないやろう
し。
ジムからトレーナーとしての給料を貰わないでボランティアでやってるトレーナーも少なくないと聞
く。
オイラは、企業の業務の一環としてトレーナーをしてるので一応生活できる文の給料は貰ってる。
これはボクシングを教えてる人の中では恵まれた環境と言えるんちゃうかな?
よく、言われることなのだが、ボクシングトレーナーは、他のスポーツトレーナーに比べて、勉強が足
りないと言われる。
栄養学とか、筋肉についてとか色々な知識だ。
でも、仕事を持ってボランティアでやってるトレーナーにそこまで要求するのは酷やよな。
だって仕事ちゃうんやから・・・
もっと、ボクシングのトレーナーというものが職業として成り立っていたらボクサーの引退後の就職先
も安定するんやろうけど。
まぁ、ボクサーのファイトマネーも上がらん現実を考えると仕方ないんやけど。
四回戦は、手取りで3万チョイぐらい。
それも現金で払われることは少なくチケット払いが多い。
ジムによって違ったり土地によっても違うややろうしオイラが日本で現役だった15年前とは色々変っ
てるのかも知れんけど。
でも、ボクシング自体が発展するためにはやっパリ指導者の充実、そのためには指導者の生活の安定、
そのためにはジム経営の充実、そのためにはボクシング人気のアップ・・・
こう考えると問題、山積みでんなぁ(涙)