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ボクシングの事書いてます

マービン”マーベラス”ハグラー

 今回は、元統一ミドル級チャンピオン、マ-ベラス・マービン・ハグラーの紹介を。

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 戦績、67戦 62勝(52KO)3敗 2分 

 基本はサウスポーやったけど、右構えにもなるスイッチヒッター

 ミドル級王座、防衛12度は歴代3位。(1位ホプキンス20度、2位カルロス・モンソン14度)

 
 不良少年だったが、スポーツが得意だったのでイタリア移民のペトロネーリ兄弟の経営するジムに入門

まずは、アマチュアで頭角を現す。(59戦57勝2敗)

 プロ転向後も順当に勝ち進んでいく。

 18戦目に、元オリンピック選手レイ・シールズと引き分けるが、その後は又勝ち星を挙げていく。

 しかし、27戦目にボビー・ワッツに地元判定で初黒星を喫し、29戦目にもウィリー・モンローに又

地元判定で二度目の黒星を喫してしまう・・・

 レイ・シールズとウィリー・モンローにはノンタイトルで、ボビー・ワッツには世界タイトルできっ

ちりKOで借りは返してるけど。

 36戦目にはロイ・ジョーンズjrの親父に3ラウンドKO勝ちなんて記録も。

 そして、50戦目にしてとうとう世界タイトルマッチのチャンスが巡ってくるのだった。

 時の王者はイタリア系のビト・アンツェルモ。

 この試合は大半の予想ではハグラーの勝ちだったのだが、後半スタミナ切れをし相手にポイントが流れ

てしまい引き分けに終わってしまう・・・

 この試合も、判定への不服がハグラーにはあった・・・

 次の挑戦の機会を待ってるうちにチャンピオンは英国のアラン・ミンターに移っていた。

 敵地に乗り込んでチャンピオンを3回TKOで破り、晴れて世界王者に!

 この試合は敵地で行なわれたので、リングに物が投げ入れられたりで、大騒ぎになったらしい・・・

 しかし、ここから、ハグラーの快進撃が始まるのだ!

 初防衛の相手は、後にスーパーミドル級王座につくことになる当時無敗(30勝28KO)のフルヘン

シオ・オベルヒメアス、通称フリー・オベル(ベネズエラ)との対戦。

 この試合は8ラウンドTKOで切って落とす!

 そして二度目の防衛戦は、世界タイトル初挑戦でドローという屈辱を味合わされたビト・アンツェル

モ!

 この試合は、出血癖のあるアンツェルモが初回から流血し、血みどろの試合に。

 何とか持ったが4回にセコンドからタオルが投げ込まれたので、ハグラーの防衛!

 三度目の防衛戦の相手は、一位のムスタファ・ハムショ。

 この試合11回に相手をグロッキーにさせてレフェリーストップ!

 四度目の防衛戦は、決まっていた対戦相手が負傷のため急遽相手がウィリアム・ケーブマン・リーに変

更になった。

 試合一週間前の変更で相手の準備不足もありこの試合は1ラウンドで方が付いてしまうのであっ

た・・・

 五度目は、初防衛の相手だったフリー・オベルが、再びトッコンテンダーに返り咲き、再戦へ。

 しかし今回も5ラウンドKOで返り討ちに。

 六度目は、イギリス人のトニー・シプソン。

 この相手も問題なく6回でKO!

 七度目の相手は、ウィルフォード・シブソン。

 この指名挑戦者も難なく4ラウンドでKO。

 八度目は、”石の拳”ロベルト・デュランとのスーパーマッチ!

 この試合はハグラーはデュランを警戒しすぎてKOを逸する。

 しかし、実力者同士のメガマッチは人気を呼んだ。

 九度目は、ファン・ドミンゴ・ロルダン。

 この選手は、後にハーンズとミドル級王座を争うことになるんやよな。

 この試合で、ハグラーは、スリップをダウンにとられてしまうも、しっかり10ラウンドTKOで試合

を決める。

 十度目は、3度目の防衛戦の相手だったハムショとの再戦。

 今回は前回よりも早い3ラウンドで決めるのであった。

 十一度目の防衛戦は当時、世紀の一戦と言われた、トーマス”ヒッマン”ハーンズとの一戦。 

 この試合は、大好きで良く試合前にテンションをあげるために見たもんやった。

 結果は3ラウンドでハーンズがKOされてしまうのだが、この3ラウンドは本当に濃密でおもしろい。

 当時の、予想では意外とハーンズが勝つというのも多かったみたいで意外な感じもしたが、ハーンズは

デュランを2回でKOして乗りになってた時期やからな~

 十二度目の防衛戦は、当時25戦、25勝(25KO)を誇っていた、ジョン”ザ・ビースト”ムガビ

との対戦。

 この試合も相当におもしろい。

 結局ムガビはこの試合でハグラーに壊されたのか、後にスーパーウェルターでチャンピオンになるんや

けどあんまり活躍も出来ずに、消えて行った・・・

 まぁ、ハグラーはじめ、テリー・ノリスジェラルド・マクラレン見たいな強い奴とばっかりやらされた不運もあるん

やけど・・・

 そしてラストの試合、シュガー・レイ・レナード戦。

 この試合は高校生のときに中継で見てた。



 オイラ、テレビで偶然、ハグラーVSハーンズの試合「ザ・ファイト」までの軌跡をたどる番組を見た

んやけど、その番組を見ていっぺんにハグラーが好きになったんやよな。

 ハグラー、ハーンズのそれまでの試合のダイジェストを流してこの二人がどれだけ凄いかを説明してい

くんやけど見てて本当に興奮したもんやった。

 それまで、ボクシングと言えば「あしたのジョー」もしくは日本人世界チャンピオン(渡辺二郎とか)

か日本人の世界挑戦の試合しか見たこともなかったし興味もなかったんやけど、この番組を見てなんてカ

ッコイイんだって思ったんやよな。

 ハグラーは防衛戦をほとんどKOで片付けてるし、ハーンズもそう。

 ハーンズもカッコ良かったけどオイラはハグラーのルックスに凄く惹かれたんやよなぁ~

 今でこそ、坊主頭の黒人なんて珍しくもないけど当時は新鮮だった。(オイラが知ってるのは愛と青春

の旅立ちのルイス・ゴセットjrぐらいやったわ)



 そのハグラーの試合が、テレビでやってると言うのでかぶり付いて見た。

 相手が出てくるのを見たら、弱そうな顔した、筋肉もない(あくまでハグラーと比べて)レナードだっ

たのでこれは楽勝やと思ったんやよな~

 そう、このときはまだハグラーVSハーンズの番組を見ただけで海外ボクシングはまるで知らなかった

んでハグラーよりも、スターのレナードを知らなかったのだ。

 でも、解説者はやたらレナードを持ち上げてるというか凄いと言ってた。

 でも、どう見てもハグラーの方が強そうに見えたんやよな~

 でも、ふたを開けてみてビックリ!

 レナードがハグラーにちょこちょこしたパンチをあてまくってポイントを稼いでいくではないか!

 ハグラーを応援してるオイラにしてみりゃぁ本当にフラストレーションがたまった試合やったわ・・・

 案の定判定でハグラーは負けてしまった・・・

 あれは、ハグラーの勝ちって言う人もおるけど、復帰戦のレナードに良い勝負されてる時点で正直負け

でしょ・・・

 こう書いたけどオイラはハグラーが一番好きなボクサーである。

 だからレナードは嫌い。

 結局、レナードはハグラーの再戦要求に応じず引退してしまう。(後でカンバックするところがずる

い)

 ハグラーは、この試合がラストファイトになってしまった・・・


 引退後はイタリアでB級映画に出てるみたい。


 記録的には、ホプキンスが防衛数、事実上のLヘビー級制覇もして実績では上を行ってしまった。

 しかしホプキンスは人間的にハグラーのように紳士でないのでこれほどのリスペクト得ることはないで

しょうな。

 ハグラーは、世界チャンピオンたちからも尊敬される人格者なのだ。

 最近のボクサーはお金で、マネージャーともめて裁判したりして争ってるけどハグラーは、ペトロネー

リ兄弟とは生涯の友として付き合ってるという。

 恩を忘れない、偉ぶらない、本当に尊敬に値する真のチャンピオンとはこういう風な人のこというんや

ろうな~


 マーベラス・マービン・ハグラー!

 見たことない人は見るべし!


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 なお、ハグラーはWBA,WBCの統一チャンピオンを破ってチャンピオンになった後、7度目の防衛

戦でIBFの王座に認定されているんで3つのベルトを持ってます。


 

 


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