主よ、いつまでですか
今回は、袴田さんの獄中からの手紙を編んだ「主よ、いつまでですか 無実の死刑囚・袴田巌獄中書
簡」の紹介を。
袴田さんは、獄中でキリスト教の洗礼を受けたらしく、手紙の中でもよく神様のことなどが書かれて
る。
手紙は、1966年から1989年までの24年間のものが載せられてる。
その間、自分が自由になることも微塵も疑ってないのがよくわかるな。
無実なのだから当然といえば当然やけど、牢獄に閉じ込められ自分の訴えも却下され続けてるのにもの
すごい精神力である。
もし、オイラが無実の罪で捕まったたら途中でしんどくなってあきらめて
「俺がやったから早く死刑にせぇ~!」
とやけっぱちになると思うわ・・・
それを袴田さんは、他の事件で冤罪が発覚した事実など希望を見出し決してあきらめないどころか、前
向きに前向きに行動しようとしてる。
希望の光を見出して明るい未来を信じているのだ。
この本は、1992年に出版されているようなのだが、それから20年近くが過ぎている・・・
そしていまだに袴田さんは獄中である。
最初の20年間ずっと自由になることを信じていたものすごい精神力もこの20年で相当に蝕まれてる
らしい・・・
自分はやってないんやし、ちょこちょこと希望が見えたりしながらも一向に先にすすまない事態・・・
そんな生殺しの状態をずっと続けていたら精神が参ってしまうのは当たり前やよな。
オイラなら、バレロじゃないけど、獄中自殺を図るんちゃうかぁ・・・
これを読んでると袴田さんの希望的な言葉がつらくなる。
もうすぐ自由になれるって思っているのに、事実は20年後の今でも獄中にいるということを読んでる
オイラが知ってるからな。
無実の人のドキュメントって解放された人のが多いと思うんやけど、(ハリケーン・カーターとか)そ
ういうの読んでても最後は自由になれてよかったよかったやけど袴田さんは今この瞬間も獄中なのだ!
映画「BOX 袴田事件 命とは」で風穴を開けるしかもうチャンスが残されてないのか?
最近の冤罪事件の注目度とこの映画でどうにかしなければ行けない。
オイラの力なんか小さなモンやけど、このブログでこの映画の応援をしていきたいと思っております!