ＷＢＡ，スーパーフェザー級タイトルマッチ結果！

内山鮮やか！ワンパンチＴＫＯで初防衛…ＷＢＡ世界Ｓフェザー級戦

　◆報知新聞社後援　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーフェザー級タイトルマッチ　王者・内山高志（ＴＫＯ　６回１分４２秒）同級１３位アンヘル・グラナドス（１７日、埼玉・さいたまコミュニティアリーナ）　王者・内山が鮮やかな一撃でグラナドスを仕留め、初防衛に成功した。

　内山は自分より身長が１３センチも高い１８５センチのグラナドスとの体格差を感じさせず、思い切った踏み込みと速いジャブ、ボディーを上下に打ち分けて試合の主導権を握った。６回には強烈な右フック一発でグラナドスの巨体をキャンバスに沈め、レフェリーが試合をストップした。

　戦績は内山が１５戦全勝（１２ＫＯ）、グラナドスは２７戦１８勝（８ＫＯ）９敗。日本のジムに所属する男子の世界王者は４人。

　内山高志「勝てて良かった。練習してきたパンチが６ラウンド目でうまく当たった。ジャブも当たり、自分のペースだった。負けられないという重圧はあったが、逆に力になった」

　アンヘル・グラナドス「ダメージはなかったので、もっと闘いたかったがレフェリーが止めた。内山はスピードがあり自分の距離で闘えず、やりにくかった。ハートが強く、パンチ力もある偉大な王者だ」

　ジョー小泉氏（国際マッチメーカー）「相手は背が高く、とてもやりにくかったはずだが、よくつかまえた。試合の流れから見て、内山の右フックが当たる可能性は高くなっていた」

　◆内山　高志（うちやま・たかし）埼玉・花咲徳栄高で競技を始め、アマチュアのライト級で全日本選手権３連覇。０５年７月プロデビュー。０７年９月に東洋太平洋スーパーフェザー級王者となり５度防衛。ことし１月に世界初挑戦でサルガド（メキシコ）をＴＫＯで破り、ＷＢＡ同級王座を獲得した。強打の右ボクサーファイター。戦績は１５戦全勝（１２ＫＯ）。３０歳。埼玉県出身。