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ボクシングの事書いてます

あしたのジョーの大秘密 -矢吹丈とその時代ー

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 今回は、高取 英 による「あしたのジョー」評論本を紹介。 

 ずいぶん前の話やけど一時期、漫画「サザエさん」の秘密本「磯野家のひみつ」が出てヒットし、漫画

の秘密本がブームになった。 

 この本はその頃に出たんやよな。 

 当時は、何でもかんでも漫画の研究本が出版されたもんやった。 

 でも、小説や映画でもそうやけど、流行りモノというのはそのときだけでブームは過ぎ去り後々語られ

るのはやっぱり名作だけなんやよな。

 この本は、ブームに乗っかった感じで出版されたから題名もなんか軽いんやけど・・・

 作者の高取英は、劇作家、漫画評論家って紹介されてる。

 漫画研究本なんかでちょこちょこ見る名前なんでこの分野の第一人者って感じなんやろうな。

 

 第一章 ”「あしたのジョー」の原点 ”では当時の連載誌少年マガジンのこと、ジョーのモデル、テ

ーマなどについて

 第二章 ”矢吹丈とは何者か? ”ではジョーは何年に生まれたか?家族は?などを漫画の中から考察

している。

 第三章 ”あしたのために=段平との出会い ”では段平と丈の関係性とボクシングについてを。

 第四章 ”白木葉子の熱情 ”では葉子がなぜ丈を好きになったか?その理由とは?などを考察。

 第五章 ”宿命の対決=力石戦 ”では力石の減量、そのモデル,弱点などについて。

 第六章 ”矢吹丈の復活=カーロス、金竜飛戦 ”では力石戦後の落ち込みから復活について。

 第七章 ”林紀子VS白木葉子 ”ではこの二人と丈の関係を考察。

 第八章 ”パンチドランカーそして世界戦 ”ではなぜ、誰が丈をパンチドランカーさせたのか?この

本は丈は最後に死んでる説をとってるのでいつなくなったなどの考察。

 第九章 ”「あしたのジョー」の伝説 ”ではジョーのモデル「たこ八郎」説の真意、力石の葬儀につ

いて。

 最後に矢吹丈の全戦績(ケンカも含む)が漫画から判る範囲で詳しく書かれてる。


 漫画を読まない人、「あしたのジョー」に何の価値も見出せない人にとっては意味のないくだらない本

やろうな・・・

 でも、ここまでの情熱を注ぎ込む人がいる作品だということ、「あしたのジョー」を読んでボクサーを

目指した人以外にもいろんな意味で人生に影響(狂わされた?)人はたくさんいるということなのだ。

 「あしたのジョー」を読んだことある人でこの本を読んでみたら新しい発見はあるんとちゃうかな?

 別に科学的検証で作品を否定するような本ではないんでファンが読んでも嫌な気にはならないですわ。

 まぁとっくに絶版になってると思うんで読みたい人は探してみてください。



        
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