ボクサー・ジョー
阪本順治にとって3度目のボクシング映画。赤井英和、大和武士に続いて、今回は辰吉丈一郎を取り上げる。網膜剥離という困難を乗り越えてのハワイでの復帰第1戦から、薬師寺保栄との世界タイトルマッチまでの約1年半をカメラは追う。また、サブストーリーとしてからむのが、辰吉の周りにいかにもいそうな応援団たちの人情ドラマ。大阪のお好み焼き屋の主人・ガンさんとその一家を中心に、おかしくも温かな応援団ぶりで世紀の一戦までを盛り上げる。ドキュメントとドラマが交錯する様は、スポーツ批評とも言うべき高度な達成を果たしており、阪本順治の新たな出発点を見せつけた。
ている。
この作品は「辰吉丈一郎」出演のドキュメントと宇崎竜童 主演のドラマ部分に分かれてる変わったつ
くりの映画なんやよな。
ボクシングファンは断然、辰吉選手のドキュメンタリー部分が好きなんやろうけど、オイラはドラマ部
分も好きなんやよなぁ~
宇崎竜童が辰吉ファンのお好み焼き屋の親父ガンさん役で辰吉選手への愛情たっぷり!
お好み焼きに秋刀魚を乗せてWBCベルトにみたて(全然見えんけど)辰吉焼きなるオリジナルのお好
み焼きを考案して、店の名物にしながら辰吉選手応援にせいをだす。
娘役に、当時まだ中学生ぐらいだった黒谷友香が出演してるのも注目!
今の姿を見ると、まぁ当時から可愛らしかったけどえぇオンナになったなぁ~と感心しますわ(笑)
辰吉のドキュメント部分はトレーニングシーンの他に阪本監督のインタビューもある。
今とは違った辰吉選手の心境がうかがえる。
普通、「カリスマ」って考えにブレがないイメージがあるけど辰吉選手は結構ブレがあるなぁ~(笑)
それを強引にも納得させるのが「カリスマ性」なんやろな。
まぁカリスマ美容師が客の思った髪形に出来なくても適当なこと言っておだてて納得させるようなもん
やろな~(皮肉です)
この映画の撮影は、伝説の試合「辰吉VS薬師寺戦」の直前に撮られた。
だから、インタビュー以外で辰吉選手を煩わせるわけには行かず、本人も他の場面(フィクション部
分)での出演は承諾はしなかったみたい。
このシーンは自分が偶然辰吉選手のロードワークを目撃したように錯覚してしまうほどに緊迫感と感動
があるねん。
この映画は、「辰吉VS薬師寺戦」で辰吉が勝つという予想で撮ってたと思うんやけど大方の予想に反
して薬師寺さんが勝ってしまい、監督他、映画の関係者はあせったやろうな・・・
最後は、フルラウンドスロー撮影された試合が流れる。
それを宇崎竜童たちが見ているという設定で、セリフがかぶさる。
負けた瞬間、宇崎竜童扮するお好み焼き屋の親父ガンさんがつぶやくのだ。
あえてセリフは書かないけど、このセリフは辰吉フィーバーの時に辰吉ファンとか言ってて負けが込ん
できたときに
「いつまでやってんねん、しつこい」
などと言うてるにわかファンに聴いてほしいな。(オイラの後輩もそんなやつがいた)
実際オイラは薬師寺戦の時はアンチファンやったけどシリモンコン戦でファンになってからはどんなこ
とがあろうとファンという姿勢を崩してないし崩すつもりもない。
まぁタイまで行くような熱心なファンではないけど。
この映画、いまだにDVDになってないんやよな・・・
だから、見るにはビデオしかありません。
まだ置いてるレンタル屋とかあるかな?
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