袴田事件 冤罪・強盗殺人放火事件
れた。
500ページもある分厚い本なんやけど、袴田事件のことが詳しく書いてある。
オイラは、この事件にはそれほど詳しくなかったので凄い勉強になった。
内容は、事件の被害者、その家などの関係することの情報から、捏造と疑われる証拠物、状況等が事
細かく書かれてる。
冤罪事件って、本当に怪しい人が捕まってしまうことが多いと思ってたけどこの本を読む限りでは怪
しい怪しくないは関係ないということに気づいた。
はっきり言うて警察の都合、デッチアゲである。
これはつまり、誰にでも降りかかる恐怖ということになる。
袴田さんは、元ボクサーという理由から犯人扱いされたわけだから、オイラもいつ犯人扱いされるか
わからんよな・・・
これは現、元格闘家全員に当てはまる。
「俺は見るだけでやらんから安心」とも言えないと思う。
格闘技好き=血を見るのが好きな暴力的な人間といつ判断されるかもわからんからな・・・
こんなこと言ったら日本の警察を全然信用出来んようになってまうけど、もちろんそんな警察ばかり
ではないやろうけど、良い警察、悪い警察を見分けることも出来なければ住んでる地域の警察が最悪な
ら巻き込まれる可能性も大きくなる。
正直、読んでて本当につらくなってくる。
袴田さんが犯人ではないという、証拠になるようなものがあるというのに再審は許可されないという
のは裁判所=国?も間違いを認めたくないんやろうけどメチャクチャ過ぎる。
映画「ハリケーン」のように今は無罪が認められた人のことが書かれてるのなら救いもあるんやろう
けど、袴田さんはいまだに獄中である。
これは現在進行形の事なのだ・・・
事件から、もう随分時間もたってるんで真犯人は捕まることはないやろうし死んでる可能性もある。
これを読んでて、被害者の遺族はどう思ってるか知りたくなったわ・・・
たいていの遺族は警察を信用して逮捕された人を憎んでるんやろうから、遺族は袴田さんを救う会や
ボクシング協会も憎んでるかもしれんな。
ふっと、思ったけど「ひかり市、母子殺害事件」の弁護団、間違いなく人を殺したような奴かばう
んやったらこういう冤罪の人をどうにかすること考えろよ!
「袴田事件」 山本徹美 新風社文庫
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