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ボクシングの事書いてます

セコンド

今回は、井上泰樹の「セコンド」の紹介を。

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 この漫画は、オイラが高校生の頃に少年ジャンプで連載してた。

 少年誌に連載するには渋すぎる内容やったよな~

 何しろ、ボクシング漫画なのに主人公はボクサーではなくセコンドをしてるトレーナーなのだ。

 この漫画の主人公は、ヨネクラジムの名トレーナー故松本清司さんをモデルにしている。(ていうか

まんま)

 一話完結で、毎回違うボクサーのセコンドにつく主人公が描かれるのだ。

 まぁ、いわゆる狂言回し的な役割ですな。

 第一話、「200Gの誘惑」は減量に失敗する6回戦選手のことが描かれてる。

 この話では、最後に主人公がボクサーにかける言葉にグッと来るんやよな。
        
 第二話、「デビュー」はその題名通りデビュー戦のボクサーを描いている。

 デビューでテンパッてしまうボクサーがリアルに描かれてなんか痛々しい・・・

 第三話、「噛ませ犬」は、パンチはないが、打ちつ、打たれつの試合をし続け勝ちと負けが半々ぐら

いのボクサーが噛ませ犬的に日本王者に挑戦する戦いが描かれている。

 第四話、「ロッキーになれなかった男」は新人王に出場しているが、同門の有望選手と当たるために

棄権をジム側から通告されて、絶対王者に挑んだ”ロッキー”になれなかったボクサーの話。

 第五話、「光あるうち 光の中を歩め」は、一度世界タイトルに破れた選手同士での日本タイトル

戦、つまりサバイバルマッチに挑むボクサーの話。

 これは、大橋秀行VS喜友名朝博戦が元ネタ。

 第六話、「MY BOY]はエディさんと井岡弘樹の話を漫画化してる。(名前は違う)

 この漫画家は他にもジャッカル丸山と輪島功一のドキュメント漫画も描いてた。(そのうちに紹介し

ます)

 でも、今受けしない硬派な内容と決してうまくない無骨な画風のせいかもう画家は引退しているも

よう。

 しかし、ここまで硬派なボクシング漫画を書いたのは他には元ボクサーの漫画家ぐらいちゃうかな?

 まぁ、いくら、リアルで硬派でも読者にアピールできなければ、連載も出来ない厳しい世界。

 やっぱり、漫画には漫画のアピールの仕方があるんやろうな。

 でも、ボクシングファンなら読む価値はあると思う。

 あんまり売れなかったし20年も前の漫画なので、簡単に見つからないかもしれんけど、ボクシング

漫画好きなら、とりあえずは読んどいてもらいたい一冊ですわ。

 

 
 
        





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 袴田事件、関心持とう委員会設立!(オイラが今作った)