シバいたれタカ!
今回は、沢田ひろふみ作の「シバいたれタカ!」の紹介を。
この漫画は、まさに「辰吉」人気便乗漫画である。
これが連載されていた時期は辰吉人気が全盛のときやったはずやわ。
だから、主人公は大阪弁の不良なのだ。
まぁ、実際は辰吉選手は岡山出身なんやけどな・・・
この漫画は「週間少年マガジン」に連載されてた。
そう、あの大人気漫画「はじめの一歩」が連載されてる雑誌なのに。
普通、同時にボクシング漫画が2本も連載される事なんてまずないんやけど、この頃はボクシング人気
も盛上がってたんやろうな~
内容ですが・・・
大阪市大阪区(そんな区ありませんが)の不良少年”萩原高”は大阪で喧嘩無敗を誇っていた。
この漫画の世界では、大阪は不良の街で、大阪で一番は日本で一番強いみたいなかかれ方がしてる。
しかし、たまたまシバいた不良が、「今、日本で一番強いのは東京のボクシング界のホープ葛木比呂樹
だ」と言ったので倒すために東京に乗り込むのだ。
ジムに乗り込んで、マスコミの追いかけられる(そんな新人ボクサー現実いませんが)葛木にジムで対
戦を申し込んで殴り掛かるのだがパンチを全てよけられた後にジムのスタッフに追い出されてしまう。
そして、偶然万引きした八百屋の親父が、元ボクサーのジムを閉めた会長だったんでスカウトされてそ
のままジムの練習生になるのだった。
ココまで書いてて思うのが、本当にご都合主義の漫画やな~(笑)
デタラメすぎる・・・
そうこうあって、プロテストを受けるのだがなぜか東京のジムなのにテストは大阪それも府立体育館で
行われる。
オイラみたいに関西でボクシングやってた人間にしてみたらデタラメすぎて笑ってもうたわ。
関西では、プロテストは、ジムで行われるのだ。(当時はツダジムだった)
そしてデビュー戦を後楽園ホールで行うのだがこのデビュー戦にコミック一巻分を使うほどの激闘が!
そして二戦目は、タレントのボクシングデビュー戦の相手として東京ドームで6回戦が組まれるのだっ
た!(笑)
もう笑うしかない!
ボクシング漫画描くのならもう少し取材してルールとかも調べて欲しいもんやよな。
同じ雑誌でポクシングマニアの作者が「はじめの一歩」を連載してるというのに・・・
三戦目は、メキシカンとの対決。
そのトレーナーの名が「ロペ・サンテェス」!
メキシコの名マネージャー「ルペ・サンチェス」の名前をもじってつけられてるが顔はエディさん!
こんなところににわかマニアのお遊びと言うか変なこだわりが見られる(苦笑)
で、この試合も一巻分ぐらい続くのだがこの漫画人気なかったんやろうなぁ~
このメキシカンを倒した後、唐突に、世界チャンピオンになっている葛木に主人公が挑戦する所で漫画
終わるのであった・・・
まぁこんな内容ですわ~
所どころに、作者がボクシングの資料を見て覚えたであろうマニアックなネタもちりばめられてるんで
そういうところを探して見るのも面白いかも。
この漫画は、ブックオフの100円コーナーで比較的見つけやすいので興味持った人は探してみてちょ
う~だい!