らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

1ポンドの福音

イメージ 1

イメージ 2

 
今回は、高橋留美子の「1ポンド福音」の紹介を。

 この漫画を原作にしたドラマが、カトゥーンの亀梨主演で放送されてたので知ってる人も多いやろう

な。

 高橋留美子の漫画は、中学生の頃よく読んでたんやよなぁ~

 当時は、「うる星やつら」と「めぞん一刻」が人気あったんやよな。

 いわゆる、ラブコメ漫画が結構好きやった。

 あの頃は、自分自身にもこういう恋愛があるまっとうな青春が送れると信じていたからな・・・

 しかし、何を間違ったか(間違ったんじゃなく成績が悪かっただけやけど)全寮制の男子高校(数人女

子はいる)に入学してしまい、ラブコメ的高校生活とはかけ離れた青春を送ってしまった・・・

 まぁ、中学の時点で、彼女もいないしモテてなかったんで、普通の高校行った所でバラ色の高校生活な

んて待ってなかったんやろうけど・・・

 そんな高校生活を送ったせいでオイラは、ラブコメ漫画が嫌いになった。(いわゆるラブコメ死ね死ね

団 by 稲中卓球部)



 「1ポンドの福音」は、普通に連載していたんじゃなくたま~に雑誌に載るという形式だったんで、ス

タートから完結までモノすごい時間がかかってる。

 最初に読んだのはまだボクシングを始めてない頃やった。

 だから、最初は全く気にならなかった描写も、最近最初から終わりまで一気に読んだんやけど、色々気

になったことが多かったわ・・・



 この漫画の主人公「畑中耕作」は、減量が苦手で、すぐに大量に食べて減量に失敗してばっかりなの

だ。

 そんな中、懺悔しに行った教会のシスターに一目ぼれしてしまう。

 で、シスターは、迷える子羊をほうっておくことが出来ずに、主人公の協力をして行くうちに親しくな

っていく。

 まぁ、毎回、相手選手と出会って、ドタバタが繰り広げられるって感じなんやけど、基本ギャグ漫画な

んであんまりリアリティーがない。(だいたい、相手選手と親しくなりすぎ・・・)

 あんまり、漫画にリアリティー求め過ぎても面白くないんやけどやっぱりその競技に携わってた者とし

てはどうも気になってしまう。

 ただ、取材はしっかりしてるらしく後楽園ホールや、ボクシング用品なんかはリアルに書かれてるんや

よな。(まぁ、アシスタントがしっかりしてただけやろうけど)

 この漫画は、才能はあるけど、減量が出来ない根性なしのボクサーが、シスターとの恋愛を成功させて

いくのと同時にボクサーとして成長して行くという話を何年もかけて描いて行ったんやけど、主人公はほ

とんど成長せんかったな・・・

 後、ボクシング描写があまりにも、幼稚というか、ボクシングがわかってない人が書いてるのがよくわ

かる。(主人公の才能に対する描写もただパンチがものすごくあるぐらいしかないのだ)

 作者は女性だから仕方ないかもしれんけど、ボクシングに思いいれがない人にボクシング漫画描かせる

編集部が悪いな。

 最後は、シスターは,教会をやめて、主人公と運命をともにすることを決める。

 信教ってそんな軽いもんなんか~!

 ッて突っ込みたくもなるが、そうしなければ二人の恋愛は成り立たんもんな。

 ラブコメ漫画的には、まぁまぁかもしれんけど、ボクシング漫画としては全然です・・・

 

 そんな漫画ナンやけど、主人公の名前、「畑中」は、元WBCスーパーバンタム級チャンピオン畑中清司さんか

ら取られてる。

 だからって言われても困るけど・・・