らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

一瞬の夏

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 言わずと知れたスポーツノンフィクションの傑作。

作者の沢木耕太郎の代表作でもある。

黒人との混血ボクサーカシアス内藤が、作者の沢木耕太郎、トレーナーのエディ・タウンゼントととも

に再起を目指し挫折するまでを描いたドキュメント。

実を言うとオイラはこのノンフィクションを、主人公であるカシアス内藤さんと出会った後に読んでい

る。

内藤さんは、当時世界二階級制覇を目指していた、グリーンツダジムの先輩、井岡弘樹氏のトレーナー

をしていたのでグリーンツダジムに来ていた時期があるからだ。

その頃オイラは、まだ、デビュー仕立ての四回戦ボーイ。

ゆっくり話した事も、ましてやコーチしてもらった事もない。

それでも言葉をかけてもらったり、会話を聞いていたりすると人柄も、それとなくわかる。

オイラの、内藤さんの印象はすこぶる良かった。

話していて、すごくやさしくて、温かみのある人やった。

内藤さんが、井岡氏のトレーナーをしていた時期は、そう長くはなかったので大して、言葉を交わすこ

となくそれっきりになってしまったけど。

それから、ずいぶんしてまぁ、色々あってアメリカ西海岸のロス・アンジェルスに行く事になったのだ

が、その機上で読んだのが、この「一瞬の夏」なのだ。

読みながら、大して知ってるわけでもないのに「内藤さんぽいなぁ」とか思ったりしたもんである。

特にパンチドランカーになってしまった選手との試合で、内藤さんが打ち込めないようになってしまう

くだりなんか、なんかうなずきながら読んでたなぁ。

その内藤さんだが現在、横浜で「E&J カシアスボクシングジム」の会長をしている。

喉頭ガンになって、抗がん剤のせいか、今はスキンヘッドになってるんやけど。

そのジムでオイラの知り合いの人がトレーナーをしているので、いつか、関東に行く事があれば、ジム

に顔だしたいなぁ。

ちなみにE&JのEはエディさんのE、Jは内藤さんの本名、純一のJです。