らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

【第2回】WBA世界ミドル級王者・村田諒太に挑む、ロブ・ブラントとは?


 林壮一さんの牟田田選手の記事第二弾!

【第2回】WBA世界ミドル級王者・村田諒太に挑む、ロブ・ブラントとは?

村田諒太の持つWBA世界ミドル級タイトルに挑むロブ・ブラントは、10月2日に28回目のバースデイを迎えたばかりだ。目下の戦績は、23勝(16KO)1敗。124戦のアマチュア歴があり、ゴールデングローブ米国チャンピオン経験者でもある。王者・村田がそんな挑戦者について語った。【村田諒太特集・第2回】

イメージ 1

DAZNで。1カ月無料トライアルを今すぐ始めよう

【2】村田諒太に挑む、挑戦者 ロブ・ブラントの印象

ロブ・ブラントは、北米ミドル級タイトルを得たことのある選手だ。昨年の10月、1階級上のスーパーミドル級で『WBSSワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)』に出場。WBOWBAのライトヘビー級王座に就いていたユルゲン・ブリーマーとグローブを交え、ワンサイドの判定負けを喫した。公表されている身長は、村田と同じ182センチである。そんな挑戦者について、村田はこう語る。
「ジャブ、ジャブ、そして右ストレートの攻撃、あるいは接近戦になった折にアッパーや、左フックを合わせたりと、まとまっている(スタイルの)選手だと思います」
16歳でボクシングを始めたブラントは、アマチュア時代、ライトヘビー級で全米王者となっている。基礎はしっかりしていると言えそうだ。しかし、トップコンテンダーといえども、世界レベルの実力者かどうかは、蓋を開けてみなければ分からない。
「ブラントの映像を見ましたが、1、2ラウンドで倒している試合が数回ありますね。でも、3ラウンド以降に失速していますので、スタミナが切れやすい感じがします。右ストレートが強そうなので、そのパンチはもらわないようにしないと」
ブラントという選手は、地元メディアのインタビューに「毎日楽しんでボクシングをやりたい」と話している。アフリカ系アメリカ人選手にありがちな、貧困から這い上がって来たファイターという印象は与えない。活舌もよく、教養のある英語を話す若者だ。
「変に打ち合いに出て、ブラントのパンチをもらうのは怖いですね。彼のジャブがどれくらい速いかが、試合展開のひとつのカギになるでしょう。(展開のなかで)ジャブの刺し合いの時間もあると思うので、そこで勝てれば意外とやり易いかなと。逆に相手にコントロールされちゃうと、やり難くなるかな。ジャブで先手を取るというよりも、刺し合いのなかで、効果的に相手にダメージを与えたいですね」

村田は現在、WBC米大陸スーパーウエルター級王者のパトリック・デイら3名のスパーリングパートナーを呼び寄せ、調整を重ねている。
「ガードの固さ、プレッシャーの激しさ、右の(パンチの)強さが自分の武器なので、それを発揮できるような闘いをすることがプランですね。昨日のスパーリングでは、ガードし、相手にプレッシャーをかけて、前で相手の攻撃を受けるということを試しました。でも、ただ距離が詰まっていっていただけの話で、あまりプレッシャーがかかっていなかったのかもしれません。
前で受け止めようとしたら、構えが小さくなって、打ち抜くパンチが出せなくなってしまったんです。その反省を生かして今日は練習しました。もっと大きめに構えた方がいいかなと。トライ&エラーですね」
“トライ&エラー”。挑戦し、ミスをしながら学んでいく。どんなアスリートもそうだが、村田も試行錯誤を繰り返し、1ミリでも己を高めようと日々、研鑽(けんさん)を積んでいる。
「今回の調整はうまくいっていると思います。ここまでやることをやって来ていますから、しっかりと自分を追い込んで、万全の状態でリングに上がりますよ。敢えてKOを狙ったりはせず、自然体で、これまでやって来たことを出すだけですね」