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ボクシングの本場ラスベガスでのタイトルマッチは「夢への一歩」


 林壮一さんの記事です。


第1回】ボクシングの本場ラスベガスでのタイトルマッチは「夢への一歩」(村田諒太
WBAミドル級チャンピオン、村田諒太の2度目の防衛戦が迫って来た。今回、対峙するのは指名挑戦者であるロブ・ブラントだ。ボクシングの本場ラスベガスでのタイトルマッチに向けて、激しいトレーニングを重ねる村田が、10月2日にインタビューの時間を割いてくれた。【村田諒太特集・第1回】
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【1】 開催地はラスベガス ~王者として本場のリングに上がる村田諒太

村田諒太 vs.ロブ・ブラント戦は、10月20日(現地時間)に米国ネバダ州ラスベガスのパークシアターで催される。世界中で最も頻繁にボクシングの世界タイトルマッチが行われるラスベガス。村田は本格的にボクシングを始めた高校生の頃から、当地でセットされた数々の世界戦の映像を目にしてきた。


「ラスベガスというのは“TVの中の世界”“夢の世界”というイメージでした」
2012年のロンドン五輪で金メダリストとなり、翌年プロに転向した村田だが、デビュー前にトレーニングキャンプを張ったのも、聖地ラスベガスであった。
「プロ生活を踏み出した地です。あの頃は『将来、ラスベガスで試合をすることがあるのかな』くらいに漠然と考えていました。そんな地で世界タイトルの防衛戦をやるというのは、“夢への一歩”かと思います」
そう話した村田が、当地のリングに上がるのは今回が3度目だ。ラスベガスでの初陣は、2015年11月7日、WBOウエルター級タイトルマッチの前座だった。10ラウンドを闘い、判定勝ちを収めた。ただ、村田にとっては嬉しい初陣ではなかった。
「自分にとっての8戦目です。昔からTVで見ていた場所とは言え、感慨は無かったですね。お客さんも入っていませんでしたし、場所がベガスだったというだけですよ。試合内容も良くなかったですし……」
2試合をはさんだ2016年7月23日、今度はボクシングのメッカであるMGMグランドガーデン・アリーナで、WBCWBO統一スーパーライト級の前座に出場し、ファーストラウンドで相手をノックアウトする。それでもやはり村田に喜びはなかったという。
「アンダーカードでしたから、会場はガラガラでした。場所はラスベガスだけど、ただ、それだけです。ボクシングのメッカに足を踏み入れたという感じではなかったですね。むしろ、自分の立ち位置は(まだ)ここだと痛感させられました」
だが、3度目のラスベガスとなる今回は、世界チャンピオンとしてベルトを巻いて現地入りする。
「徐々に階段を上がって来ましたから、ラスベガスで指名挑戦者を相手に世界タイトルの防衛戦ができるというのは、凄く嬉しいです。ただ、自分のなかでは1ページ目で、まだまだ物語は続くと思っています。ゴールじゃないんだぞという思いがありますね」
ラスベガスには大小様々なアリーナがあるが、村田のベガス第1戦の会場となったトーマス&マックセンターは、マニー・パッキャオが2006年11月にメキシコのスター選手だったエリック・モラレスを迎え撃った会場だ。その際、1万8276人のファンを呼び込んでいる。また、ベガス第2戦として上がったMGMグランドガーデン・アリーナは、1997年6月28日にマイク・タイソンイベンダー・ホリフィールドの耳を食いちぎった場所で、同ファイトも1万8187の観衆で埋め尽くされた。
メインイベンターとなった村田が本場のファンの前でいかなる戦いを見せるか。米国のメディアが彼をどのように評価するかにも注目である。ラスベガス在住で、ボクシング記者歴35年のロン・ジェラードは言う。
「村田は、日本で最も人気のある選手なんだろう。しかもミドル級。どんな選手か楽しみだね。期待して記者席から取材するよ」