「2020年の東京オリンピックに出場したい」ボクサー・高山勝成の最後の挑戦!
林壮一さんがオリンピック出場を目指す元世界王者高山勝成選手にインタビューをして書いた記事です。
元ミニマム級世界チャンプの高山勝成はそう訴える。だが、アマチュアボクシング界を仕切る一般社団法人日本ボクシング連盟は、頑なに高山のアマチュア選手登録を認めない。
「プロボクシングが金を稼ぐ為であるのに対し、アマチュアは教育の一環であるから、プロの世界でチャンピオンになった人物が五輪を目指すことには賛同できない」というのが、日本ボクシング連盟の主張である。それでも高山勝成は諦めず、出来る限りの準備を続ける、と前を見据える。とはいえ、WBC、WBA暫定、IBF、WBOと主要団体全てのタイトルを手にした高山が、なぜ、それほどまでに五輪に拘るのか?「2010年から2011年にかけて、僕はフィリピンで練習していました。その折『ボクシングの五輪競技に、プロも参加できるかもしれない』といった内容の記事をネットで目にしたんです。漠然とですが、もし自分が現役中に実現するのであれば、メダルを狙って参加したいと考えました。当時はまだ、IBFとWBOのベルトを獲得する前です。五輪には子供の頃から憧れていましたし、フィリピンのジムでアマチュア選手の練習を目の当たりにして、2~3ラウンドならアマ選手の方が、プロよりも巧くて強い印象がありました。そんな彼らでも、なかなか国の代表にはなれない。五輪に出場する一国の代表選手というのは、どれだけ凄いのだろう? と思っていました。世界チャンピオンになったとはいえ、五輪代表をリスペクトする気持ちが僕には多々あったんです」
その後、高山はIBFタイトル、WBOタイトルを得るが、五輪の舞台にプロが参加できるのであれば、是非出場したい、という思いがどんどん強くなった。国を背負った最高の選手たちと拳を交えてみたいという気持ちを抑えられなくなる。高山のモチベーションを更に上げるかのように、2016年のリオ五輪ではプロ選手の出場が解禁となった。
「当時、僕はWBOのチャンピオンでしたが、おっ来た! と思いました。プロでの2階級制覇も魅力的ですが、集大成として自国開催の東京五輪に自分の全てをぶつけたい、と思っています。出られるにしろ、出られないにしろ、2020年がボクサー生活の最期になるでしょう。だからこそ、全力を尽くしたい」
「リオ五輪にはプロ戦手が出場しました。そのうちの一人が村田諒太選手と2度戦ったアッサン・エンダム(フランス)で、他にも井岡一翔選手に勝ったアムナット・ルエンロン(タイ)ら、僕が認識している限り、4名のプロ選手が五輪代表になりました」
高山は一アマチュア選手として五輪予選選考会に出て、日本代表を目指したい、と伝えた。
現在、アマチュアボクシング界は大荒れに荒れてます…
それの被害者の一人でもある高山選手。
山根氏が会長を辞任したようですが、連盟に残る気満々らしいのでまだまだ解決したわけではないんですが、早期解決してもらい、高山選手に挑戦の機会を与えてもらいたいです。
高山選手も海外で元プロの世界王者がオリンピックに出場してるのになぜ?ということでの連盟に立ち向かうことになったわけですが、信念を持った人間の行動力というのは本当にすごい。
信念をもって戦う人間にはその信念に共感し共に戦おうとする仲間もできるのです。
辰吉の時にもサポートする人が沢山いましたが、高山選手にも色々協力してる人が沢山います。
辰吉の場合、帝拳という後ろ盾と人気という素晴らしいちからがありました。
素晴らしい人格と少年のような笑顔に会った人は魅了されるのです。
実を言うとこの記事を書いた林壮一さんに高山選手にインタビューがしたいと言われてコネクションを使って自分が二人を繋げたんですが、林さんも高山選手の人間性に魅かれたようでした。
高山選手、本当に挑戦の機会を得てほしいです。