元WBA王者マティセが現役引退を表明
元WBA王者マティセが現役引退を表明、先月パッキャオにKO負け
【AFP=時事】先月15日に行われたボクシングのWBA世界ウエルター級タイトルマッチで、フィリピンの英雄マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)に痛恨のKO負けを喫した元王者ルーカス・マティセ(Lucas Matthysse、アルゼンチン)が2日、現役引退を表明した。
通算43戦39勝(36KO)5敗を記録してキャリアを終えることになった35歳のマティセは、「きょうでグローブを置くことを決意した。新たな人生のステージが始まる」と語った。現役最後の試合となったマレーシア・クアラルンプールでのパッキャオ戦では、7回TKO負けという結果に終わり、かつては爆発的な強さで知られたアルゼンチン人ボクサーは、全盛期を過ぎたことを露呈していた。
今年1月にタイのテワ・キラム(Tewa Kiram)から8回KO勝ちを収め、空位となっていたWBA世界ウエルター級のベルトを手にしていたマティセは、「パッキャオは偉大なボクサーだ。自分はレジェンドに敗れた。世界の強豪と戦いながら10年間もトップに君臨できたことを誇りに思う」と話した。
かつてマティセはWBC世界スーパーライト級で暫定王座に君臨していたが、2013年に米ラスベガスで臨んだダニー・ガルシア(Danny Garcia、米国)戦では惜しくも判定負けを喫し、正規王者にはなれなかった。【翻訳編集】 AFPBB News
マティセ、引退ですか…
まぁ、パッキャオに良い所なく敗れてしまったし仕方ないでしょうなぁ。
では、マティセのキャリアの紹介でも。
ルーカス・マティセ(アルゼンチン)
戦績 43戦 39勝(36KO) 5敗 1NC (アルゼンチン)
三戦目に反則勝ちというレコードがあるものの連続KOで勝ち続け12戦目にWBOラテンスーパーライト級王座決定戦に出場、2ラウンドKOで破り初タイトルを獲得。
そこから22戦目まですべてをKO,TKOで終わらせる(うち2度ラテンタイトルを防衛)
23戦目、3ラウンドノーコンテストを挟み、24戦目は判定勝ち。
26戦目にWBO暫定ラテン王座決定戦に出場4ラウンドに終わらせ獲得。
29戦目にはNABO北米王者決定戦で元二階級制覇王者ザブ・ジュダーと対戦するは判定負け、初黒星をきっする。
しかし、ジュダーにパンチが見えないと言わしめるほどの接戦であった。
次戦はまたも元王者、元WBOスーパー・ライト級王者のデマーカス・コーリーと対戦し、8ラウンドTKOで勝利しWBOインターコンチネンタルタイトルも吸収。
31戦目も元王者デボン・アレクサンダー(WBC,IBFスーパーライト級王者)と対戦、これは判定負けを喫するがアレクサンダーもパンチの軌道、スピードに驚きのコメントを残したらしい。
34戦目には元3階級制覇(WBC,フェザー、Sフェザー、ライト級)ウンベルト・ソトと対戦、5ラウンドTKO終了で勝利、元世界王者殿対戦を2勝2敗にする。
35戦目、ダニー・ガルシアが対戦しなかったことで暫定王者決定戦に出場することになったナイジェリアのアジョセ・オルセグンとWBC暫定Sライト級王座決定戦を行い10ラウンドTKOで勝利し暫定ながらも世界タイトルを手にするのだった。
マイク・ダグラスJRを初回TKOで破り初防衛、IBFスーパーライト級王者ラモン・ピーターソンを3ラウンドで破り2度目の防衛を果たす。
再起第二戦はWBCシルバー王者、ロベルト・オルティズと対戦、2回で終わらせてベルトを獲得。
そのタイトルの初防衛戦でパッキャオと闘い7回TKOで敗れ引退する。
マティセ選手、お疲れさまでした!