公園でキックボクシングの練習、友人死なす

キックボクシングの練習で友人を殴り、死亡させたとして、大阪府警生野署は２０日、大阪市 生野区巽南、無職福元盛弥（せいや）容疑者（２７）を傷害致死容疑で逮捕した。
　福元容疑者は調べに「ストレートが顔の正面に入った。致命傷を負わせたのは間違いない」と容疑を認めているという。
　発表では、福元容疑者は１９日午後１１時２０分頃、自宅近くの公園で、同区、アルバイト従業員（２０）とキックボクシングの練習中、従業員の顔を殴るなどして死亡させた疑い。頭部外傷による頭蓋内出血が死因とみられる。
　福元容疑者はジムに数回通ったことがあり、従業員は初心者。２人は５月に知り合い、ダイエットなどを目的に練習していた。
　この日が４回目で、福元容疑者がグラブ、従業員はヘッドギアとグラブをそれぞれ着け、約３０分間練習したところで、従業員が倒れたといい、同署は状況などを詳しく調べている。

　こんな記事があった…

　最近はキッズボクシングが盛んになったし、格闘技グッズも安価で手にはいるようになり、格闘技というものが身近になってきた。

　昔はボクシンググローブはウイニングの様な高価なモノ、メキシコ製のように輸送費やら関税がかかって高価になるものぐらいしかボクシング用品なんて売ってなかったんでジムのモノを使って練習する人が大半やった。

　自分でグローブやヘッドギアを持ってるなどと言う人はプロでしっかりやってる人かお金に余裕のある人ぐらいやったと思う。

　でも、今は超安価な格闘技メーカーが増えて気軽に買えるようになった。

　まぁ本格的にやってると安価な商品は耐久力が無いんで自然と良いものを使うようになって行くもんやけど入門編的に買うのはこういう安いモノで十分と思う。

　良い時代になったと思っていたけど安価に手に入るイコール遊びで買う人も多くなるという事でもあったわけだ。

　素人にしてみたらグローブ＆ヘッドギアを付けてる＝安全と思うかもしれないが実際は空手家のように拳を鍛えていない素人だったら断然グローブの方が危険なのだ。

　なぜかと言うとグローブは大きく脳を揺さぶるので拳によるパンチよりも脳に対するダメージが大きくなるのだ。

　一見、拳で殴られると外傷が目立って危険に見えるけど殴られて死亡する場合はたいていが脳によるダメージである。（ほかに死亡要因があるかしりませんが）

　ヘッドギアも脳へのダメージを和らげるというよりはバッティングであたまが切れないようにするのが主目的の用具だとオイラは思ってる。

　オイラは元プロボクサーで現在選手は教えていないとはいえボクシングを教えている立場なのであえて経験のない人、かじった程度の人を素人と呼ばせてもらいますが、素人で格闘技をなめてる人間は多い。

　ジムに来る練習生でもたまにしか来なくて基本も出来てないのにすぐに実践練習をしたがる人もいる。

　まだボクシングジムに来る人はましな方で素人同士でグローブでボクシングの真似事してる人だっていると思う。

　ちょっと前にジムに来た人がいきなりスパーリングしたいと言ってきた、やってたのか聞くとグローブつけて友達同士でやってたらしい。

　でも本当にそういう事は危険なのだ。

　毎日練習して、鍛えてちゃんと専門のトレーナーが観ていても事故は起こる。

　それを第三者を立てずに、お互いだけでやると喧嘩腰になっても誰も止められないしストップのタイミングもわからない。

　それに路上でやると倒れた時にアスファルトで頭を打ったりする可能性もあるので危険でもある。

　確かに男だったらある程度わかると思うが人間の闘争本能を満たすような殴り合いと言うのはおもしろい。

　それを厳しい道場やジムでの鍛錬を飛び越えて楽しみだけでやるという事は一見楽しいことというのは理解できるが、危険を伴うというう事を理解してほしい。

　もし素人同士でそういうサークルを作っているならちゃんとした経験者の指導者を立てるか道場、ジムに通ってほしい。

　キッズボクシングを子供にやらせている親御さんで経験のない親は正直多いんですがもし家に帰って兄弟でスパーリングさせてると言う人がいたらやめておいた方が良いでしょう…

　正直、こういう事故は本当にむなしくなる…

　被害者の方はほんの遊びであったのかもしれないのにこういう事になると思ってもみなかったでしょうし加害者になってしまった男性も悪意とかなかっと思う。

　これがジムや道場の中で起こったことなら完全に事件ではなく事故となると思うんですが（法律の詳しいことは知りませんが）そういう事を考えても自己練習はシャドーやバッグ、ミットまで、未経験者はジムか道場に入門すると言った事をするべきだと思います。