らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

ボクサーのやめ時

 
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 続けることの大切さという記事を書きましたがやめ時も考える必要がある。
 オイラの知り合いが関西からわざわざ後楽園に行ってまで応援するボクサーが負けたらしい。
 オイラはそのボクサーの試合観たこともなければ全然知らない選手ですが、その人にとってはかなり思い入れの強い選手。
 その選手は負けはしたがすぐさま再起宣言したらしい。
 負けた試合は日本タイトルだったのだが、3度目の挑戦だった。
 もう、30歳を超えた20戦以上のキャリアを持つ選手。
 目の調子も悪いらしい…
 ここでファン心理としてはもう精一杯やったんだし体にガタがくる前にやめたほうが・・・
 って気持ちになるのは当然でしょうな。
 
 ジムによって方針はいろいろとある。
 あるジムでは1,2戦ですぐにやめさせようとするジムもあるし、負け越してる選手にずっと試合させるジムだってある。
 オイラの居たころのグリーンツダジムは早めにやめさせようという雰囲気はジムにあった。
 だからロートル選手と言われるような選手はジムにはいなく漠然と素質ない奴は早めにやめた方が良いという空気があった。
 オイラの後輩には素質がないとみられて強引な感じでやめさせられてたやつもいた。
 まぁオイラの場合、世界王者になるとか、ボクシングを追及したいなんて全く考えてなくただただプロボクサーになりたかっただけなので元々長く続けるつもりもなくいつやめようかいつやめようかって考えてたんやけど。
 ただ、本人の意思ではなく外部からの圧力で強引にやめさせられた場合、本人は納得してないんで移籍してでも続けたりとかする場合も多々ある。
 最近では海外にチャンスを求めて飛び出す人だって増えて来てるようやし。
 才能ないからやめさすって言うのはジムやトレーナーの一方的な見解と言われてもしょうがないけどまぁ親心でもある。
 トレーナーや会長はボクシング界で生きてきてみじめな引退後を送るボクサーを見てきたことだろうし、このご時世、ちゃんと社員で働きながらボクサーやってる人は少ないんで就職活動も若いうち、早いうちにした方が良いという配慮もあるとは思う。
 でも、親の心、子知らずというように無理にやめさせられてたら強引に続けて職にあぶれたり、体を悪くするボクサーも多いとは思う。
 
 しつこく続けてると言えば辰吉丈一郎選手がいますな。
 続けてると言っても試合を組んでもらえる可能性はかなり低い…
 辰吉がしつこく続けるためにタイに行って試合をした後、結局タイでも試合できなくなった。
 まぁこれは大きな力が働いたからだと思うんやけど、これも親心ではあると思う。
 辰吉の家族や周りの人はどう思っているんやろうか?
 危険とか言う以前にチャンスはもうなさそうやけどあきらめさすこともできそうにないんやろうな。
 まぁ本人の意思が一番大切という考えを家族がしてると思うんで部外者のオイラには何も言えません、ただ辰吉選手には本当に本人の納得できるやめ方ができることを願ってます。
 
 これはあくまでも部外者の立場でのこと。
 じゃぁボクサー本人の気持ちとしての事を考えるとどうなんやろうか?
  一度あきらめたらそこで終わり・・・
 そういう考えが頭によぎって次こそはって言う思いもあるでしょう。
 特にタイトルに届きそうで届いてないような選手というのはその思いは強いはず。
 周りが何を言おうと自分の夢のために、すべてを犠牲にする覚悟で挑んで行こうと思うもの…
 現実に元ランカーというのと元チャンピオンというのは全然違うし本人にとってもそれは雲泥の差があるものやと思う。
 自分の納得いかないやめ方をしたら本当に後の人生いつまでもクヨクヨと考えてしまうもの。
 ただ、パンチドランカーの症状として自分の能力を全く把握できなくなるようなのは有るらしい…
 まぁパンチドランカーじゃなくても自信過剰な奴とか自分の能力を勘違いしてる人間は世の中掃いて捨てるほどおるんやけど。
 オイラは逆に自分の能力を自分で勝手に見定めて過小評価してしまいがちな自信を持てない人間なんで自信を持てる人間はうらやましい気持ちもあるけどそれが度を越したり終わってるのに(ボクサーなら引退してるのに)俺はこんなものじゃないと言う人間は観ててみっともないけど…
 オイラはそういう人をウルフ金串症候群と名付けた(笑)
 自分自身の事って意外と一番本人がわかってない場合って多いですな。
 オイラは自分分析が好きで結構自分でも自分のことを理解してる方だとは思ってたけど祖いうのはうぬぼれ以外の何物でもない…
 やっぱり心底信頼できる指導者、会長に巡り合えたら一番良いことでしょうが、強い選手を育てるのが上手い人と人との信頼関係を築くのが上手な人とは違いますからなぁ~