カシム・ザ・ドリーム ~チャンピオンになった少年兵~
IBF(国際ボクシング連盟)ジュニア・ミドル級チャンピオンのカシム・オウマは、6歳のとき誘拐され、ウガンダの国民抵抗軍の兵士にされたという過去を持っている。強制的に大量虐殺の訓練を受けた少年兵カシムは、少女がレイプされるのを目の当たりにし、命じられるまま人を殺し、拷問を行った。カシムは青年へと成長するとボクシングを学び、軍を脱走する。言葉もわからず、住むところもないアメリカに渡り、ボクサーとしてデビューしたカシムは、祖国やアフリカのために闘い、世界王者にまでのぼりつめた。カシムはやがて、政治家の支援を得て、ウガンダに帰郷する。父は殺されていたが、祖母がカシムの帰りを待っていた。カシムの流す涙は、アフリカの悲劇を象徴し、政治の残酷さを観る者に語りかけてくる
このドキュメンタリー映画はオイラが好きな映画評論家、町山智宏が松嶋尚美と一緒にやってた「未公開映画を観るテレビ」で紹介してたらしい。
オイラはその番組は観てないんやけど他にも面白そうなドキュメント映画を色々紹介してる。
その中から評判の良いものをDVD化してるというわけ。
レンタル屋に全然なくて困ってたけどブックオフで見つけて購入!
主人公、カシム・オウマの壮絶な半生が語られていく…
アフリカって言うと単純なオイラはサバンナとかの草原とかの大自然ばっかり想像してしまうけどものすごく政治的に不安定な国が多い地域。
もちろん本物の戦場では人を殺すなんて当たり前、そんな異常な世界に放り込まれた少年達は他にもたくさんいるよう。
反政府軍が革命に勝利し正規軍の軍人となったカシムは軍でボクシングを始め、力を発揮。
そして海外遠征に行く手続きをしてそのまま亡命するのだった。
英語もわからないのにフィラデルフィアのジムで身振り手振りでどうにかやって行く。
本当にタフやな。
オイラLAに三か月居たけど日本人も多く英語を覚えるよりも英語が出来る日本人を頼ってしまい、まるで英語を覚えなかった…
オイラはしょせんアマちゃん、命が掛かってるわけでも生活がかかってるわけでもないしアメリカで世界チャンピオンになったる!なんて野望を持って乗り込んだわけでもなくアメリカで暮らして見たかったけど理由をボクシングにしてしまったので仕事もどうにもならず困ってただけ(苦笑)
そうしてアメリカでプロボクサーとなり頭角を現すカシム。
トレーナーとの絆、生き別れた母や置いてきた息子との再会。
そして、王者となり名声を得、亡命先の母国へ帰れるように手配してもらう。
母国での歓迎、祖母との再会はなかなかの感動ですな。
この映画でカシム”ドリーム”オウマを知ったけど試合観たくなりました。