村田決勝進出&清水、銅
<五輪ボクシング>村田が決勝進出 ミドル級
清水、英国選手に屈す ボクシング
雷鳴のような喝采が頭上から落ちてきた。相手は昨年の世界2位で地元英国のキャンベル。清水聡にとっては、敵意に満ちた会場全体が相手だった。
果敢に飛び出し、距離をつぶし、打ち合いを試みる。しかし、一歩踏み出す度に射程の長い右ジャブが飛んできた。時にはワンツーの重ね打ちも。重量感のある左の強打で応じるが、「取っていると思った」の感覚とは裏腹に、もらった数が増えていく。
5-11で迎えた最終ラウンド。長い腕を振り回し、遠心力を生かしたブローは単発で後続がない。後半は被弾してクリンチの繰り返し。完敗だった。
敗者はやりきった後のすがすがしい笑みを浮かべ「準決勝が一番動けた。44年ぶりの銅を取れてホッとしている」。4年前に北京の舞台で惜敗し、プロの誘いを蹴って続けたアマの道。世界王者のベルトではなく、小さなメダルに人生を懸けた。
この先も、アマチュアボクシングの魅力を伝えたいと願っている。ただ、今しばらくは静養するつもり。「おいしい物を食べたいですね」。思えば2カ月前から過酷な減量に耐えてきた。
果敢に飛び出し、距離をつぶし、打ち合いを試みる。しかし、一歩踏み出す度に射程の長い右ジャブが飛んできた。時にはワンツーの重ね打ちも。重量感のある左の強打で応じるが、「取っていると思った」の感覚とは裏腹に、もらった数が増えていく。
5-11で迎えた最終ラウンド。長い腕を振り回し、遠心力を生かしたブローは単発で後続がない。後半は被弾してクリンチの繰り返し。完敗だった。
敗者はやりきった後のすがすがしい笑みを浮かべ「準決勝が一番動けた。44年ぶりの銅を取れてホッとしている」。4年前に北京の舞台で惜敗し、プロの誘いを蹴って続けたアマの道。世界王者のベルトではなく、小さなメダルに人生を懸けた。
この先も、アマチュアボクシングの魅力を伝えたいと願っている。ただ、今しばらくは静養するつもり。「おいしい物を食べたいですね」。思えば2カ月前から過酷な減量に耐えてきた。