らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

偉大なチャンピオンに勝つということ

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 こんな記事があった。
 別にフィギュアスケートに興味があるわけではない。
 キム・ヨナが復活したら浅田真央選手が金メダル危うくなるって記事を
見て少し思うことがあったのだ。
 最近、暫定とかもあったし複数階級制覇も多いんで王座返上も多いから王
者決定戦で世界チャンピオンになるのが多いよな。
 オリンピックは4年に一度なんでチャンスも少なくボクシングのタイト
ルとは一緒にはできないけど、浅田は前大会でキム・ヨナに敗れて銀やっ
た。
 キム・ヨナが引退してるから金を取れるって言うのは真の王者じゃない
って印象をもたれるんやよな…
 まぁ別にそういう意味で記事を書いたんじゃなく実力者が増えたら勝つ
可能性も低くなるって意味なんやろうけど。

 ボクシングの世界王者で実力の評価をされる基準は、防衛回数、何階級
制覇したか?負けてないもしくは負けが少ない、と色々あるけど誰(どの
チャンピオン)に勝ったかというのもかなり重要な要素と思う。(この場
合はスタイル、技術などの具体例は省く)
 いや、むしろ防衛戦をするまではそれが唯一の判断基準と言ってもえぇ
んちゃうかな?
 だから、王者決定戦でのチャンピオンよりもチャンピオンに勝ってチャ
ンピオンになる方をより評価したいと思う。
 まぁ決定戦で勝ってもその後に防衛回数を伸ばしたり強い挑戦者を退け
たらおのずと評価は上がるのだが。
 最近の日本人で強いチャンピオンに勝って戴冠したのが長谷川穂積やよ
な。
 世界タイトルを14度も防衛していたウィラポンに勝ったのは凄い!
 そのウィラポンに4度挑んで勝てなかった西岡選手は1階級上げて、ウ
ィラポンの弟弟子と王座決定戦を争いこれに勝ち戴冠。
 正直、チャンピオンになった時は帝拳のバックアップで王者になったよ
うな印象さえ持ってしまった。
 まぁその後の活躍で西岡選手は、日本ボクシング界が生んだ最高のチャ
ンピオンと言われる可能性出てくるほどになったが。
 
 ただ、物凄いチャンピオン、長期防衛をしてきたチャンピオンに勝って
も評価が上がらない場合もある。
 
 元WBAジュニア・ウェルター(現Sライト級)平中明信はエドウィ
ン・ロサリオというJ・C・チャベスヘクター・カマチョという凄いネ
ームと戦ってきたような選手に勝って戴冠したのだが初防衛でコロッと負
けてしまった。
 オイラの先輩、井岡弘樹は柳 明佑という17度も防衛してきたチャン
ピオンに勝って二階級制覇したが再戦で敗れた。
 先日引退した内藤大助ポンサクに勝ってるけど防衛での4度目の対戦は
やっとこのドローで、マニアの評価の低い亀田興毅に負けて王座滑落。
 凄い王者に勝ってもこういう風だとまぐれ扱いになって評価が上がらな
いのだ。
 世界を見ても強いチャンピオン、防衛回数が多いチャンピオンを倒した
ボクサーがその後その選手よりも良い評価を受けることはそう多くはない
のだ。
 エウセビオ・ペドロサ(19度防衛)に勝ったバリー・マクギガンはそれ
なりに強かったようやけど評価としてはペドロサに軍配が上がるやろう
し、5階級制覇の トーマス・ハーンズに2度勝ったアイラン・バークレイも評価はされてない。
 ラリー・ホームズに勝ったマイケル・スピンクスはタイソンにやられて著しく評価を下げた印象があるし。
 具志堅に勝ったフローレスはすぐに王座滑落したな。
 長期防衛の王者に勝った場合は王者の衰えも指摘される場合もある。
 事実、長谷川がウィラポンに勝った時はオイラもそう思ったけど、今考
えるとスタイルの問題だったのかも。(再戦時は明らかに衰えてたが)
 でも強い王者に勝つというほどロマンのあるもんはないよな。
 漫画の主人公が対戦しようとするチャンピオンはたいてい無敗のチャン
ピオンだったりするし、それもオールKO勝ちで(笑)

 偉そうなこと書いたけどもしオイラが試合するなら”絶対”弱い奴え
ぇ!
 強い奴とやるのは嫌でしたわ~(笑)
 ただ最後のWBFタイトルの相手後のWBAスーパーバンタム級チャ
ンプ、ソムサックはその時点でWBCランキングに入って19戦 17勝
(14KO)1敗1NCと間違いなくオイラより強かったけど、燃え尽き
たかったのだ。(実際は3ラウンドで頭切れてドロー 涙)
 
 あしたのジョーの最終巻(講談社少年マガジンコミック20巻)の冒頭
で、丈は試合をやめさせようと引き止める葉子にこういうのだ。
 「リングには 世界一の男ホセ・メンドーサが俺をまっているんだ
だから…いかなくっちゃ」
 クゥ~~、格好良すぎる!
 
 決定戦じゃこのセリフはけんよなぁ~(苦笑)