らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

男華

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 今回は画 のだしげる 作 鏡丈二 の「男華」を紹介。
 村松大介は少年院帰りの高校生。
 転校先のボクシング部に絡まれたりするが相手にせずに大人しくしてい
た。
 しかしボクシング部主将の藤堂の卑劣さに怒りアゴを割って再起不能
に!そして学校を去っていく大介…
 これが導入部。

 実は大介は東栄ジムのプロボクサーなのだが保護司の勧めで高校に通っ
てる。
 大介の父親は酒乱で幼いころから暴力を振るわれてきていたがある日弟
に大けがをさせたので大介がキレてバットで殴り中学生だった大介は児童
施設に送られ、弟はその怪我のせいで脳に障害が…
 (親父はどうなったかは語られない、多分死んだ?)
 大助は施設に入れられて大いに荒れ、ぐれまくってとうとう少年院に入
れられたという過去があったったのだ。
 しか少年院から出所の際、東栄ジムの会長が身元を引き受けてくれたの
でボクサーになった。
 その東栄ジムが違反薬物使用のかどでライセンス取り消しでジムは運営
不能に…
 だがその薬物疑惑は業平ジムの差し金だったことがわかる。
 大介はあえて、業平ジムに移籍しデビュー戦を1ラウンド(それも1
発)で勝ち期待されるように。
 デビューの後、東栄ジムの会長が服毒自殺。
 葬式に行った大介は先輩ボクサー西田と再会。
 業平ジムに移籍した大介を責める西田だがそこで内部から調査するため
に業平ジムに移ったことを告白。
 その後、西田は試合でKO負けを喫し亡くなってしまう。
 その対戦相手は大介が第一話でアゴを割って再起不能にしたはずだった
藤堂だった。
 藤堂は何とかアゴを治し、スネーク藤堂としてデビューしていたのだっ
た。
 大介はこの試合は西田に試合中に毒を盛った試合だったことを見抜く。
(西田の所属ジムのスタッフもグルなのだ)

 業平ジムのスポンサー会社の社長の娘、梓はちょっとした勘違いから大
介を嫌うがそれが勘違いだったことに気づき自分を責めない大介に次第に
惹かれて行く。
 しかし藤堂に襲われて入院、藤堂は大介との試合前に精神的ダメージを
与えようとしたのだ。
 しかしものともせずに藤堂をKOする大介。
 試合後、藤堂は西田戦での毒のことは知らなかったこと、梓を襲ったが
レイプはしてないことを告げる(藤堂は事故でちんちんがないのだ!)
 まぁこのちんちんがないというオチはヒロインの純潔を守る苦肉の策や
ろうな(笑)
 その藤堂も自殺と見せかけられて殺される。
 
 業平ジムの会長、そのスポンサーで梓の父親である紋間、藤堂の所属
ジムである大拳ジムの会長は東栄ジムの土地を奪うために東栄ジムの会長
を陥れたり殺したりとみんなグルであった…
 紋間の秘書、狩野妖子は紋間家の資産を狙っていて紋間を殺害。
 すべての悪巧みを悟った大介は大拳ジムに殴り込みをかけるのであっ
た。
 全てを解決させたが大介は刑務所に…
 
 3年後、出所した大介は東栄ジムに。
 そこには東栄ジム会長の意思を引き継いだ梓が大介の帰りを待っていた
のだった。
 大介が男華を咲かせるのはこれからだ。(完)

 
 この漫画、純粋なボクシング漫画って言うよりもボクシングジムを舞台
にした犯罪ドラマですな。
 大人漫画なんで、ヤクザが絡んだり女に誘惑が頻繁にあったりするがボ
クシング漫画的には見るべきところはないです(笑)
 絵は、金井たつおとそっくりなんやけど別の人ですわ。
 現在、能田 茂名義で執筆中。
 原作者の鏡丈二は、絵の似てる金井たつおとよく組んでて金井のヒット
作「ホール・イン・ワン」(元祖パンチラ漫画)の原作者。
 これはみんなサラリーマン金太郎の作者、本宮ひろ志のプロダクション
の人ですな。
 
 しかしこの漫画、最後の殴り込みで解決した様になってるけど、それっ
て何の解決になるの?(笑)