郡司信夫の「採点」録 世界ヘビィ級王者列伝と日本ボクシング秘話
昨日のプロレス&ボクシング記事では、郡司さんについてコメントしてる人が多かったので郡司さんの
書いた本の紹介を。
郡司さんの書いた本は前に一度リングサイド50年を紹介してるんやけどな。
目次
リングサイド50年は日本のボクシングの歴史を紹介した内容やったけどこの本は、外国のヘビィ級王
者の紹介ですな。
「第一部」はヘビィ級王者を年代をおって紹介して行ってる。
第一章で紹介する人はほとんど映像とか残ってないから伝聞でしかない・・・
黒人初の世界ヘビィ王者ジャック・ジョンソンなんかの頃からは映像が残ってるな。
第ニ章では、ジョー・ルイスやロッキー・マルシアノなんかが有名ですな。
第三章は、アリの時代。
アリのライバル、フレジャー、ノートン、フォアマン、ホームズの紹介の後、タイソンが出てくるまで
人気のないヘビィ級でそれなりに頑張ってた選手が登場してくるんやよな。
第四章は、タイソンの時代。
紹介されるボクサーのほとんどはタイソンと戦ってるボクサーやな。
ただ、このボクサーの紹介、ひとりについて割いてるページが少ないんであんまり突っ込んだことは書
いてないんで詳しい人にはちょっと物足りないかも・・・
でも、ここまでの時代全般を把握で着てる人も少ないやろうけど。
第二部は日本ボクシング秘話。
戦前から戦後のボクシングなんかが紹介されてる。
今となってはこの頃のボクシングを実際に見てる人は物凄く貴重やよな。
最後に郡司さんの日本ボクシング界への提案が。
一番足りないのは企画力、月一でいいから、ドームや国技館を満杯にする企画がほしいとのこと。
そしてクラブ制度の弊害、承認団体、階級の増加にも苦言が・・・
ボクサーにも注文が。
単調な攻めしか出来ないボクサー、保身ばかり考えるようなボクサーはメインに使うなとの厳しい意見
も。
そんな郡司さんも今はもういない・・・
ロッキー・マルシアと記念撮影する郡司さん(右)