リングの貴公子 アレクシス・アリュゲリョ
リングの貴公子、アレクシス・アリュゲリョ
戦績 90戦 83勝(67KO) 7敗
元、WBAフェザー、WBCジュニアライト、WBCライト級の三階級制覇の名王者。
この試合を最後にマルセルは引退するのだが、
「アリュゲリョは必ずチャンプになるだろう」
と言ってリングを去った。
再挑戦のチャンスは、45戦目、元バンタム級チャンピオン、メキシコの怪物、ミスターK・O ルー
ベン・オリバレス!
この強豪を切って落とし、晴れて世界チャンピオンに。
このタイトルは4度防衛。
防衛の三度目は、日本に来日し、KO仕掛け人、ロイヤル小林をボディーで沈めた。
この時のパンチを小林氏は、
「氷の塊で殴られたようだった」
と表現してた。
コレに勝利し、二階級制覇!
このタイトルは、8度防衛。
77戦目には、ジム・ワットを下し、WBCライト級王座を獲得し三階級制覇。
このタイトルは四度目の防衛。
初防衛では、レイ”ブンブン”マンシーニ、との名勝負も。
そして、この当時は前人未到の四階級制覇に挑むのであった!
当時のジュニア・ウェルターチャンプは、アーロン”ホーク”プライヤー。
今更考えると、何でこんな危険な相手をえらぶんやろうと思うけど、当時の下馬評ではアリュゲリョ有
利やったみたい。
プライヤーは、不当に評価されてたんやろな。
この試合で、プライヤーのワイルドなボクシングにボコボコにされKO負け。
しかし、まだまだ諦めない!
ノンタイトルを二戦はさみ再度プライヤーに挑戦するのだ!
案の定再戦もボコボコにされて敗退してしまう・・・
四階級制覇は、遠い夢に終わった。
ここで思うのは、なぜあえて、強いプライヤーに挑むのかという事である。
世界王者と言うのは、最強の証。
弱い相手に勝ってもそれは形だけのものでしかないと言うわけである。
本当にすごい心意気やよな~
デラは、6階級制覇するときに先にホプキンスとやらんとシュトルムとして取りあえず記録だけは先に
つくったもんな。
まぁ、統一戦でホプキンスとしたデラはなかなかの男やけど、ビジネスマンの顔が見え隠れするよな。
その点、アリュゲリョは、無骨と言うか、なんというか・・・
プライヤーに負けた後、少し休んで再起するのだが、二戦してリングから遠ざかる。
これは、ニカラグアの政治革命に参加していたかららしい。
アリュゲリョは、ファイトマネーで、稼いだ財産を、母国が共産主義になったために全て没収されてし
まって、アメリカに亡命してボクシングを続けてたんやけど、母国に帰るために戦っていたのだ。
その戦いが落ち着いたのか、1994年にいきなりカンバックするのだ!
しかし、二戦目で無名選手に破れ、グローブを置くのだった。
引退後は、政治活動をし、何年か前にも行方不明になったりと政情不安定な国で頑張っていた。
最近は、市長をしたり、日本にジャッジとして来日したりと相変わらず、精力的に動いていたんやけ
ど、自殺すなんてことは思いも寄らなかった。
どうか、安らかに眠ってください・・・・
この写真は、ウイニングのモデルをしていた時の写真!(昔のボクマガの裏表紙!)
カッコ良すぎる!
まさにダンディー!
さらば、アリュゲリョ!
ファンは決してあなたの雄姿は忘れない!