「俺はいかにしてプロボクサーになったか」
ボクシング関係の本って、世界チャンプの自伝（波乱万丈、竹原スタイルなど）か、スポーツライター
が書いた世界チャンプについての本（ボクサー畑山隆則、ボクサー回流など）がほとんどやよな。
たまに、世界チャンピオンではないけど作者が生き方に入れ込んで書くのもあるけど（はぐれ者、一瞬
の夏など）
でも、本当に無名のボクサーが自伝を書いて、それを出版するというのは珍しいよな。
作者の星朋典氏は、オイラと同じ年ですな。
元マスドジム、（後に日東ジムに移籍）の四回戦ボーイ。
こういう、無名の人が書いた自伝的な本って、ナルチシズムにあふれてるというか、自分に酔ってる
ポイのが多かったりするんやけど、この人のはそんなことはなく、おもしろい！
何よりユーモアがあふれてる。
小学生の頃からのボクシングファンだった作者がひょんなことで、二十歳を過ぎてからボクシングジム
に入門するんやけど、成り行きでプロになってそのままドンドンボクシングにはまってしまうのだ。
世界チャンピオンになった人なんかは、他のボクサーの自伝なんて読まないと思う（多分・・・）ん
で、やっぱりボクサーの自伝読むのはボクシングファンか、無名で終わった元ボクサーもしくはボクシン
グ関係者やが多いと思うねん。
ボクシングファンや、チャンピオンになれなかったような人が読むと親近感とか沸くし普通のボクサー
がどんな感じなのかわかって興味深いんちゃうかな？
世界チャンプの自伝なんか読むと、
「ヤッパこの人らオイラなんかとは違うわ～、だからチャンプになれるんやろな～」
とか思ってまうけど、（オイラは思った）これを読んだときはすごく共感したもんな。
「プロボクサーになりたいけど俺なんかなぁ～」
なんて思ってる人は、これを読んだら「俺もなれるかな？」と思えるかも？
色々面白いエピソードや、作者の意見なんかも書いてるから読み物として普通に楽しめると思うんで気
になった人は読んで見てください！
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