カンバック
上記の通り完全なワンマン映画である。
原作を安部譲二が書き、シナリオ原案を倉本聴、友情出演に菅原文太、宍戸錠、若山富三郎という豪華
なキャスト、スタッフである。
これはやっぱりガッツ石松氏の人徳でしょうな。
ただ、厳しいことを言うならこれはガッツ氏のオナニー映画、つまり自己満足するための映画ですな。
原作、シナリオを一流の人が書いてるわりに内容は月並みというか、完全にジョン・ボイド主演の「チ
ャンプ」の焼き直しである。
引退していたチャンプが現役復帰して現チャンプと対戦、そして・・・・って大筋はまったく一緒。
まぁ、細かいエピソードは色々あるんやけど。
チャンプの場合子役のリッキー・ショロダーが物凄くうまくて泣かせたんやけど日本の子役やとそうは
いかへんやろからガッツの子供は、中学か高校生ぐらいの不良って設定やったけど。
ただ、すごいところもある、ガッツ氏はこの映画のために本格的に減量を行い、現役とは行かないまで
も相当絞りこんだのだ！
それとガッツ氏はこの映画を作るために相当借金したらしい。
選挙とこの映画で借金まみれになったんやけど、自分のしたい事して借金まみれになるなんて本当に”
男”やなぁ。（少し前のガッツブームで借金返済を完了したんとちがうかな？）
この映画のオープニングで現役ボクサーだった、福田健吾が世界チャンプになるシーンがあるんやけ
ど、本当にこの人もついてないよな・・・
顔が男前やからってアイドルみたいな売り出され方して練習時間もとれずに自滅していって結局日本チ
ャンプにもなれんかった。
才能はホンマモンやったらいんやけどなぁ・・・
この映画は、今は亡きグリーンツダジム会長、津田博明氏から、
「ガッツの試合見に行くか？」
て言われて券をもらった。
オイラが「え？試合ですか？」
て言うたらこの映画の券やったわけだ。
ツダジムの練習生に配ってたんやけど見に行った奴はどれぐらいおるんやろうか？
津田会長ありがとうございました！
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