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ボクシングの事書いてます

トーマス・”ヒットマン”・ハーンズ

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 久々のボクシングネタ。

今回は、トーマス・ハーンズの紹介を。

トーマス・ハーンズ 67戦61勝(48KO)5敗1分

元、WBAウェルター、WBCジュニアミドル、WBCライト・ヘビー、WBCミドル、WBOスーパ

ーミドル、WBAライト・ヘビー級チャンピオン。

史上初の四階級制覇と史上初の五階級制覇を成し遂げた名チャンプ(認めるかどうかは人それぞれです

が)

ニックネームは、デトロイトヒットマンとモーターシティーコブラ

いわゆる、80年代中量級の四強の一人ですな。

しかし、4人の中で一番ついてないというか、損な、役回りというか・・・

実力は、ピカ一何やけど、”ここぞ”というところで負けてもうたりしてまうねんなぁ。

高い身長と長いリーチ、鍛え抜かれた体。

まさにボクシングをするために生まれてきたような恵まれた肉体。

精悍なルックスと、ずば抜けた、ハードパンチ。

まさにスターボクサーである、しかし、アゴが弱いんやよなぁ・・・

いまだに語りつがれる名勝負、対シュガー・レイ・レナード第一戦でも、優勢に試合を進めながら、最

後にひっくり返されてしまうのが痛い!

ニックネームのデトロイトは、当時、自動車産業で発展していたので、もう一つのあだ名モーターシテ

ィーの由来。(今は日本車に押されて失業者だらけらしいけど・・・)

この街にあったクロンクジムのエマニュエル・スチュワートが教えるスタイルは、左腕をだらりとたら

してそこから、突き上げるようなジャブ、いわゆるフリッカージャブを放つ戦法。

デトロイトスタイルとか、ヒットマンスタイルと呼ばれるハーンズの代名詞的スタイルである。

漫画「はじめの一歩」に出てくる”間柴了”のスタイルはこのハーンズをモデルとしてるんやよね。

そんな、ハーンズだが、ボクサーとしての晩年もついてなかった。

四階級制覇したら、初防衛で、無名の選手(アイラン・バークレイ)に敗れ、五階級制覇して、レナー

ドと決着戦に望めば、試合を優勢に戦いながら、結果はドロー。

ライトヘビーでチャンピオンに帰り咲いて、一度負けたアイラン・バークレイに雪辱戦を挑めば、返り

討ちでタイトルをとられるというツキのなさ。

これを最後にメジャータイトルには縁がなくなった。

マイナータイトルで細々と闘っていた時にインタビューを見たのだが、完全にパンチドランカー症状が

出てた。

引退試合をすれば、試合途中で足を捻挫して、TKO負け。

ずいぶんして復帰するのだが、家庭内暴力で逮捕されて、そのまま強制引退の形になってしまった。

最後までついてないんやよなぁ・・・

そんなハーンズだが一時代を築いたことには変わりなく今でもハーンズファンは多い。

トミー、第二の人生も頑張ってくれ!


PS 最後の写真は史上初の四階級制覇を成し遂げた瞬間ですわぁ~