らんぶるライフ はてな版

ボクシングの事書いてます

オイラと大東旭

 
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          はい、渥美ジムに行った時のです。
 大東さんとオイラは現役時代ほとんど接点はなかったんやよなぁ~
 大東さんは元々大鵬ジム所属やったけど大鵬ジムが火事だかで活動できなくなってグリーンツダ預かりになったんやと思う。
 大東さんはオイラと同じ年やけどオイラが会った時にはもう結婚して子供もおったはずで大人の雰囲気やった。
 キャリアも高校時代からスタートさせてるからツダに来た時点で10戦以上してたからずっと年上と思ってたんやよなぁ~
 で、オイラがカンバックする頃に又大鵬ジムに帰って行った。
 
 では、元日本スーパーウェルター級王者大東旭さんのキャリアの紹介を。
 
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            戦績 50戦 39勝(26KO) 8敗 3分
 
 高校在学中にデビューし3連勝するが4戦目初の6回戦で判定負け、4回戦で再起するモノの相手はのちの世界挑戦者、竹田益朗で判定負けで連敗を…
 この頃はかなり軽い階級でやってたんですな、竹田と言えばスーパーフェザー級ぐらいですから。
 2連敗したもののそこから6連勝で日本タイトル戦に挑む。
 その時の王者はのちに20度防衛の記録を打ち立てる上山仁。
 その上山の10度目の防衛戦の相手をするが9ラウンドKO負けで日本王座初挑戦は失敗。
 このタイトル戦のひとつ前に大鵬ジムよりグリーンツダジムに移籍。
 フィリピン人を6RでKOし再起、14戦目は元日本ミドル級王者西條岳人と対戦、この試合は部の良いドロー。
 オイラは両方知ってる人だったんでちょっと気まずかったんやよなぁ…
 15戦目はのちにトレーナーをしてもらうことになる神風鷹志ことそよかぜトレーナー(笑)
 この時は知り合いじゃなかったけどそよかぜトレーナーは実力差がありながらも大東さんに立ち向かい3ラウンドKOで散るのだった…
 そして2度目の日本タイトル挑戦が決まる。
 1階級下げて、ウェルター級王座決定戦を当時勢いのあった佐藤仁徳と争い、6ラウンドKO負けで王座挑戦二度目の失敗。
 ひと試合挟んでもう一度階級を戻し上山に挑戦するも、今回は8ラウンドKO負けを喫するのだった。
 フィリピン人2人と調整試合をこなし上山の返上した王座を伊藤辰史と争い判定負けで4度目の王座挑戦も阻まれてしまうのだった。
  フィリピン人と1試合挟んで伊藤の2度目の防衛戦で再戦、8ラウンドKOで勝利し日本タイトルをモノにするのだった!
 まさに不屈の闘志ですな!
 しかしこのタイトルは初防衛戦でビニー・マーチンに判定で奪われてしまう…
 又、フィリピン人と1試合挟んだ後、再びマーチンと戦い4ラウンドKOで奪回するのだった!
 ここからが破竹の勢いでの活躍!
 なかなか王者になれなかった分、時間をかけて本当の実力を身に着けていったということでしょうなぁ。
 初防衛は笹脇敦史に判定勝ち、高浪隆徳を3ラウンドで下して2度目。
 3度目の防衛戦はは三度目の対決となる伊藤辰史を判定で。
 佐藤克俊を2ラウンドで倒し4度、高浪との再戦を4ラウンドに返り討ちし5度目。
 伊藤との4度目の対戦は引き分けに終わるが、坂口雄教を判定に下した後に伊藤との5度目の対決で判定で下しライバル決戦に決着をつけるのだった。
 9度目の樽井保英を8ラウンドTKOで仕留め、10度目に難敵、金山俊治(のちのクレイジー・キム)を判定で下す。
 東洋王者、宗国烈とのノンタイトル戦を9ラウンドTKOで片づけ世界ランキング入りし標準を世界に絞るため日本王者を返上。
 しかし、ここからが本当の苦難の道のりになるのだった。
 スーパーウェルターという階級は日本と世界のレベル云々もあるが興行的にあまりにも大きな金が動くために駆け引きが難しい…
 韓国、フリピン人等と調整試合を続けるがタイトルは決まらない…
 東洋王者で一度勝った、宗国烈と東洋王座決定戦に出場するも8ラウンド負傷引き分けで王座獲得ならず…
 調整試合を続けながら世界戦が決まるのを待ち続ける、一時期大鵬会長がノーファイトマネーでも挑戦すると発言したりしてましたがやっと当時のWBCスーパーウェルター級王者、ハビエル・カスティジェホと試合が内定する!
 しかぁ~~~し!ここで運命の女神は残酷な仕打ちを…
 世界ボクシング界当時の最大のスターオスカー・デラ・ホーヤがカスティジェホに挑戦するために交渉しトンビに油揚げをさらわれた状態に…
 これ、めちゃくちゃタイミング悪すぎるよ。
 こんなひどい話はないというぐらいにきつい。
 そんな未来の見えない状態で試合に出場してもどうにもならない、石田順裕と対戦し判定負け、世界への道が閉ざされるのだった…
 引退試合としてタイ人と試合を行い5ラウンドTKOでグローブを吊るす。
 
 しかし世界戦をできなかったしこりがいつまでもぬぐえず、K-1からのオファーを受けアルバート・クラウス、魔娑斗等と試合を行う。
  
 ボクサーがK-1に転向するのに色々批判があると思うが世界戦を直前でさらわれたボクサーの心の葛藤を考えるとしょうがないでしょう。
 まさに燃え尽きれなかった男が新天地を目指したんやから誰も攻めることは出来んと思う。
 
 しかしこの戦歴凄すぎ!
 50戦です!!!
 本当に歴戦の勇士というのにふさわしい戦績!
 50戦もしてるボクサー日本じゃあんまりおらんやろ?
 それだけでなくこないだじっくりはなしたけどダメージはまるで感じない素の大東さんでしたわ。
 これだけの経験値を踏んだボクサーも中々いません。
 これからジムで指導者としての活躍が見ものです!